Fairy Gone14話感想
再びの決意
Fairy Gone14話「歯車のとまる城」感想
ヴェロニカ、ウルフランとの再会はマーリヤに新たな決意を、フリーに再びの疑念を残して終わりました。
それにしたって前回ドヤ顔で書いた感想が作中で速攻否定されて顔真っ赤な感想です。
さて、マーリヤは過去を過去と割り切り、レイ・ドーンの警護にあたります。公式ツイッターによるとオズを喪ったことでヴェロニカの復讐の気持ちが理解できるようになったそうです。それならそれでその気持ちを作中で描くべきだし、そんな重大な出来事ならもう少し丁寧に描いて欲しかったですね。
そもそもマーリヤは目の前で養父を殺されているわけで、復讐心を滾らせるならマーリヤの方がまだ納得できるんですよねえ。ヴェロニカも故郷、家族、友だち全てを失ったことは確かです。でもユルゲンやモニカを殺され叫ぶマーリヤを連れて逃しておいて、「私の復讐心がわからんのか」と言うのはかなり酷ですよ。
ただ、ヴェロニカもヴェロニカで生きていく目的=復讐になってしまっているので、自身を保つため敢えて他の人の苦しみを見ないようにしている感じはありました。マーリヤの手を突っぱねたのも自分が生き残った罪悪感やら復讐をやめた後が想像できない恐怖に耐えられなかったのでしょう。
今回はヴェロニカの過去が描かれました。行き倒れていたところをカルメに救われ、妖精憑きになった。簡単に言えばそんな感じでした。
妖精原体が見えるのは妖精郷の人間でも小さな内、と説明があり、ヴェロニカとマーリヤの特殊性が強調されましたね。しかしそれなら何で首相はスーナの人間を捕らえようとしてたんだ?妖精の技術を国家が独占するためといっても、スーナの人々は妖精を御する方法なんて持っていないようでした。
妖精憑きは妖精原体を心臓に癒着させるような形で妖精を体に住まわせているみたいです。マーリヤと妖精を見ている感じ、妖精側にも意識は残っているようですがどんな仕組みなのか。
それより、妖精だなんてかわいい言葉で表されているものの彼らのやっていることは寄生虫そのものです。実体を持たず、取り付いた動物を異形化させ、死においやる…スーナにいた熊っぽいやつの意識はどうなってるんでしょうね。場合によっては今後マーリヤたちも意識を取られるなんて危険があるのか。
とはいえ、癒着先が脳ではなく心臓というところから、あまり精神面での影響はないかと思います。ひょっとするとヴェロニカの復讐心は妖精によって作られたものかとも考えましたが…どうなんでしょうね。
でもそんなことはもはやどうでもいいことです。前回から我慢してたものの、ロリ百合からの今回の百合でもう妖精とかいいから2人で仲睦まじく暮らしてくれ。そんな気持ちになりました。
好きあってるのに素直になれない…な百合ムーブを起こしている女性陣に対し、男性陣は殺伐としています。フリーは無自覚に地雷踏むの上手いですね。
連れて行かれてしまったレイ・ドーンはどうなるのか。妖精書の執筆者子孫も集まりつつあり、ようやっとパズルのピースがハマっていく展開でしょうか。期待です。