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アニメ感想・考察ブログ

うた恋い。11話感想

超訳百人一首うた恋い。11話「香子と藤子」感想

おんなのこ同士もいいなあとおもいました。

 


今日はしょっぱな定家ではなく公任が登場。
根暗でアンニュイな紫式部(この時は藤式部かしらん)がタイプのようです。
紫ちゃんと呼んだら怒られてしまいました。
光源氏は理想の男性っぽいもんなあ。
余談ですが源氏物語といえば「あさきゆめみし」が良かったです。
受験生時代、まわりみんな読んでた。
源氏は紫の上以外だったらみんなそこそこ平等に愛しているからいいかなーと思っちゃうよね。
ただ「あさきゆめみし」の花散里は原作だとやせぎすだったのがふっくらした容姿に変わってます。
平安ではやせた女性が不細工とされていたので、作者が現代の文化と照らし合わせて意図的に変えたんだとか。
個人的には漫画のほうのふっくらした優しげな花散里が好き。

閑話休題
ふられた?公任はいじけモードで公務を休むように。
いいなあ、のんびりした暮らしいいなあ。
しかしさすがに休みすぎて行成が連れ戻しにきました。
それでもふぬけた公任。「滝の音は~」の歌を繰り返してる。
よっぽどショックだったのか。
困った行成は紫式部のところにおしかけて脅してなんやかんやで公任のところへ。
紫式部を脅している行成の目が怖い。こんなキャラだったっけ?
公任、単純だなー。

オープニングはさんで定家と宇都宮くん登場。
今回は宇宙飛行士ですか。
紫式部の歌が「雲隠れにし夜半の月かな」だから
月→アポロ→宇宙飛行士、とか?
無理やりかな……。

さて、紫式部はスランプに陥って源氏物語を書けなくなってしまったようです。
どこまで書いたのかな?
それにしても紫式部が金髪というのは軽くカルチャーショック。
期待されると弱いタイプ、あらら、清少納言とは真逆。
紫式部は道ならぬ恋、忍ぶ恋を書きたかっただけのようで。
紫式部も道ならぬ恋をしている雰囲気。
藤棚を見て回想スタート。藤壷ですか。

ちっこい式部!
勉強大好きで漢詩を読んでいたら男の子からバカにされてしまいました。
後になって清少納言を評して「謙虚さが全くない、漢字書き散らして嫌な女」と言ったらしいのは
こういう背景があったからかもしれない。
バカにされて泣いているところを幼なじみの藤子がなぐさめて、やり返してやると言ってきました。
藤子「あいつらが泣くまでッ 殴るのをッ やめないッ!」
これ、藤子ちゃんが男だったら少女漫画でよくある展開じゃないですかー!

2人は腕っぷしと文才で男と同等に戦ってやろうと約束。
式部も藤子にべったべた。
なんかこう、最初にラブラブっぷりを見せつけられると後でひどいことになるんじゃないかっていう気が。

その後、藤子は結婚して2人は離れ離れに。
このくらいの、友情と恋愛の間みたいな関係だったら
あまり抵抗なく見られるなー。

藤子が京に帰ってきたと教えてもらったけど、ニアミス。
わああやっぱりこうなっちゃうのか。
子ども3人、夫には浮気され、で式部に会わせる顔がないと。
よかった、気持ちが離れたわけじゃないんだ。
逆に切ないというか、なんというか。
でもこういうすれ違いって現代でもありそう。
結婚して家に入った人と、キャリアウーマンてことですよね。

式部は藤子を信じることにしたようです。
よかった、裏切られたと思わなくて。
ドロドロしないのが一番です。
それで式部から藤子に送ったのが今回の歌。

式部はさらに藤子のため、強い女性を書いていこうと決心したようです。
そうやって書き終えたのが「あふひ」の巻、葵の上と六条御息所の争いのところかな。
確かに葵の上は強い女性という気がします。源氏もたじたじしてたしなー。
今で言うツンデレってやつかも。
でも親の決定で結婚させられ、源氏が他の女性に心移そうがじっと耐えていたのは藤子とかぶるところもありそうな。
御息所もなかなか。呪い殺すし。
式部はこれからますます宮中での名声を高めていくのだろう。
藤子とはもう会えないかもしれない、でもお互い思いやって生きていくのかな。
切ない。

式部といえば紫式部の娘さんの歌とエピソードが好きなんだけど
たぶん「うた恋い。」ではやってくれないんだろうな……。