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アニメ感想・考察ブログ

新世界より17話感想

マリア分の女の子を富子さんが担ってますね。

新世界より17話「破滅の足音」感想

 


新世界よりはタイトルの演出が凝ってます。
今回は早季の足音と共にこのタイトル。
一難去ってまた一難というか、事件が起こるから作品になっているというか。
26歳までは平和に生きてきたんでしょう。

早季たちは26歳になりました。
通信手段がラピュタみたいですね。
早季は公務員になったようです。
この時代じゃあ優秀な子以外は排除されるから就活も苦労しなくて済みそう。

来客の報を受けて向かうと、覚がいました。
微妙に瞬を思わせるような髪型です。
無意識に真似ているんだろうか。
貨幣が存在しなくなったこの時代で「お昼に行ってくる」とは、不思議な感じです。
お弁当なのか、飲食店があるのか…。

早季はなんだか覚につんけんしてます。
覚は研究職についたようです。
1クールの最初に出てきたフクロウシとかを管理している農場ですね。
そんな覚がバケネズミ襲撃事件があったと報告にきました。
ところが今、バケネズミで戦争しているところはないとのこと。
戦争するのも、子どもを置くのも、コロニー統廃合も全て人間に提出しなければならないんだそうです。
それは昔からなのか、早季が来てからその必要性を訴えたのか。
前者ですね、たぶん。
覚とケンカしてたのか。
軽く仲直りしたのでちょっとしたケンカでしょうか。
早季はこの件を調査することにしました。

大雀蜂コロニー直系のコロニーが、塩屋虻コロニーと関係のありそうなコロニーのネズミに襲撃されました。
つまり奇狼丸と野孤丸のコロニーがぶつかったのと同意。
現在、バケネズミのコロニーはほぼこの2人の下に入っているようです。

富子さんも鏑木もあと1人、光風?さんも呼んで報告します。
早季は優秀ですね。
さっそく奇狼丸と野孤丸を呼び出して尋問します。

奇狼丸は完全に野孤丸の仕業だと思っています。
ところが野孤丸はこれを否定。
逆に奇狼丸の自作自演を訴えます。
ははあ、これはまるで中世以前の封建制度と革命以後の民主主義とのぶつかり合いですね。
この2人は人間の歴史を具現化している。
そういう意味では以降2人が和解する展開はあり得ないでしょう。
しかし歴史通りだと野孤丸が勝利を手にすることになる。

富子さんに訴えの弱点を突かれてうろたえる野孤丸。
12年経っても相変わらずお美しい富子さんです。
むしろ頬杖をついて冷めた口調がたまらんですね!
うろたえる野孤丸を傍目に、奇狼丸がほくそ笑みます。
どちらも、あえて善良に描かれていない感じがしますね。
早季は野孤丸にいいイメージを抱いていないのが丸わかりです。

結局、戦争は避けられませんでした。
戦争見学に来た早季。
他人事とはいえ、戦争を上から見下ろす早季はまさに神様。
そらおそろしい気がします。
鳥獣管理の乾さんもやってきました。
コロニーを滅ぼすこともある鳥獣管理の人はネズミから死神と呼ばれているんだとか。
奇狼丸も鎧が金属製に変わっています。
製鉄の恩恵は等しく受けている様子。

バケネズミの戦争は高度化していました。
まるで戦国時代だなあと思っていたら、まんま乾さんが代弁してくれました。
どこかから知識を得ているのでは、と乾。
覚も同じことを言っていました。
早季の脳裏にはミノシロモドキが浮かびます。
しかしなぜわざわざ日本の戦国時代の盾を使っているのか?
ミノシロモドキならヨーロッパの歴史も網羅しているはずでは。
材料が手に入りやすかったのか、同じ日本で使われていたもののほうが利になると考えたのか。
バケネズミの知能レベルが気になるところです。

少々時間はかかったものの、大雀蜂の圧勝でした。
奇狼丸はミステリアスです。
野孤丸のようにあからさまな面従腹背ではなくても一物は抱えてそうな。

帰ってきた早季の上司は、塩屋虻と襲撃を受けたコロニーの戦争を見に行っていたようです。
ところが襲撃を受けたはずのコロニーが戦線離脱してしまい、結果塩屋虻が勝ったとのこと。
なるほど、自作自演は野孤丸のほうでしたか。
襲撃を受けたコロニーは大雀蜂の傘下と見せかけて、実は塩屋虻の下に入っていた、とか?
謀略の好きそうな野孤丸ですし。

後日?
早季は紫っぽい赤い花を見つめていました。
他はモノクロ。
マリアを想っているんでしょうか。
しかし早季はマリアを覚えているのか?
そこに覚がやってきて、大雀蜂が全滅したとの報せを持ってきました。
えっ、奇狼丸さんも死んじゃったの?