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アニメ感想・考察ブログ

新世界より22話感想

奇狼丸の奇妙な冒険

新世界より22話「東京」感想

 


乾さんの回想です。
託児所でバケネズミと遭遇した乾さんは呪力を使って逃げますが
なんと外には悪鬼がいました。
バケネズミの言葉を話しながら逃げたら、悪鬼は襲いかかってきませんでした。
前回はなかった模様か刺青のようなものが悪鬼の頬にあります。
目の前の対象をバケネズミか人間か判断できるところを見ても
この子どもがKと同じ悪鬼とは思えません。

気を失った乾さんを助けてくれたのは奇狼丸でした。
人間から必死に逃げてバケネズミに助けられる、ってすごく皮肉です。
でも奇狼丸が清浄寺の場所を知っているとなれば
他のバケネズミも知っていておかしくありません。
ここが安全なのもあとわずかでしょうか。

お坊さんが早季母の手紙を持ってきてくれました。
愛する早季ちゃんへ、で始まる手紙。
マリアの時と同じです。
早季は強いが故にいろいろな人から置いてけぼりをくらってしまうんですね。

母は手紙と一緒にミノシロモドキを残していってくれました。
以前遭遇したものよりコンパクトで可愛らしいです。

さて奇狼丸は地下牢に閉じ込められていました。
覚が足かせをはずしてあげると、正座します。
奇狼丸はすでに悪鬼の存在も、愧死機構や攻撃抑制のことも知っていました。
バケネズミの間では周知のことらしいです。
それでも奇狼丸が野孤丸のような反乱を起こさなかったのはどうしてでしょう。
野孤丸に比べてカリスマ性も武力もありそうな奇狼丸率いる大雀蜂コロニーが人間に一番従順だったのが不思議です。
部下が必死に逃がしてくれたということから見ても、奇狼丸の武将の器は相当なものです。

しかし前回、悪鬼は自分のことをバケネズミと思っているから人間に対して愧死機構が働かないだけではないのか?
と書いたのですが、違ったみたいです。
悪鬼は奇狼丸の部隊を壊滅させていました。
つまりバケネズミに対しても攻撃できるということです。
ますます野孤丸が無事でいることの不思議を感ぜずにはいられません。

東京に行ったことがある、という奇狼丸を加え、早季、覚、乾の4人でサイコバスターを取りにいくことにしました。
潜水艇東京湾まで出る計画のようです。
奇狼丸の鼻に頼って、バケネズミを避けていきます。
途中で悪鬼にも追いかけられましたが、呪力で撒きました。
ここで覚が早季に目をつむらせたのは愧死機構の発動を抑えるためでしょうか。
昔、離塵はバケネズミにも愧死機構を発動させていました。

朝を待って、東京に上陸します。
そこはすっかり東京砂漠でした。
ミノシロモドキを起動させて、正確な位置を測ります。
しかし早季たちにはすでに追手が迫っていました。
奇狼丸の提案で地下へもぐりますが、そこは地獄らしいです。
奇狼丸が早季たちと同じ服装着ているのって、よく考えたらものすごい高待遇なんでしょうか。

地下は蒸し暑く、虫たちも蠢いていました。
まるでインディ・ジョーンズです。
虫がダメな早季ちゃんかわいい。
しかしこんな状況だからか、誰1人早季の気持ちを慮ってくれません。

奇狼丸は東京に何をしに来たんでしょうか。
若者だったころは血気盛んな冒険者だったのか。
忘れていましたが早季たちが年を取っているぶん、奇狼丸も年を取っているはずです。
バケネズミの寿命がどの程度あるのかわかりませんが
夏季キャンプの時、すでにそこそこの地位にいたので
実はもうすっかりおじいさんだったりするのでしょうか。
地下牢で覚と話した時もすっかり爺や的目線でしたし。

肝心の武器、サイコバスターは細菌兵器でした。
あんまりに操作が簡単なため、愧死機構が働かないようです。
でもこれって早季たちも感染の恐れがあるんじゃないでしょうか。
武器の横にガスマスクも一緒にあればいいですね。

マリアの子どもが悪鬼かどうか疑問に思う早季。
私も疑問です。
公式サイトによれば、悪鬼は
「相手から反撃を受けるかも知れないという恐怖から、周囲の人間を皆殺しにするまで先制攻撃をかけ続けるという。また、脳内で分泌される快楽物質のため、酩酊したような状態となり、大量殺人を止められなくなるという説もある。 」
とあるので、どうにも今の悪鬼像と結びつきません。

追手に悪鬼、野孤丸までやってきて、どうあっても早季たちをつぶすつもりのようです。
しかし東京に関して言えば土地勘があるのは奇狼丸のほうだったみたいです。
そんなこんなで覚がナメクジに吸血され、なんだかんだで少しピンチです。
これって毒はもっていないのだろうか。