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アニメ感想・考察ブログ

新世界より24話感想

奇狼丸が糞まみれになった意味は

 

新世界より24話「闇に燃えし篝火は」感想

 

瞬だと思ったら目の前に奇狼丸がいました。

ようやく早季と奇狼丸、覚は合流です。覚は両腕をケガしてしまいましたが、サイコバスターを手に入れられたため当初の目的は達成です。追いつめられていたのが余裕でてきました。これからどうするのか、と奇狼丸に尋ねる早季。奇狼丸を連れて来たのは早季たちだと言うのに、彼はすっかりリーダーです。早季ももう少し自分で考えればいいのに。

 

さて、悪鬼が少数の護衛とともにこちらへ来ている今は逆にチャンスです。一気にかたをつけることにしました。主な作戦を奇狼丸が立てます。そしてなぜか糞まみれになる奇狼丸。匂いでひきつけるためでしょうか。早季たちより鼻が効く奇狼丸にひどい仕打ちです。

一方通行の道に悪鬼をひきつけ、サイコバスターを投げつける算段です。奇狼丸と別れ、待機する2人。覚はサイコバスターを交互に持とうと言いましたが、早季に渡す気はさらさらなさそうです。

暇ができて、再び早季は悪鬼が本当に悪鬼なのか疑いを口にしました。そのせいで険悪な雰囲気になってしまいます。覚としては早季の命をどうあっても助けたいから、襲いかかってくるあの子は悪鬼だろうが悪鬼じゃなかろうが敵なことに変わりはありません。だとすれば余計な疑いはためらいにつながり、最悪命を落とすことになる。でも早季からすればあの子は悪鬼以前に守とマリアの子どもなので可能ならば救いたいと思っている。そうした食い違いが命取りにならなければいいのですが。

 

うまいことバケネズミたちはやってきました。赤い髪を認識し、一瞬姿を見せてから洞窟の奥へと逃げます。ところが悪鬼はなかなか追ってきません。瞬の声がして、罠だったと気がつく早季。逆に追い込まれたのは早季たちのほうでした。カツラを使って騙そうとするなんてなかなか狡猾です。野孤丸の策でしょうか。気がついて入口へ戻ろうとするも、後ろから悪鬼が迫ります。サイコバスターを投げる前に、早季の思いを尊重して覚は鏡を作り出しました。自身をバケネズミと思いこんでいるという説が正しければ自分の姿を認識することで人間にも愧死機構が働くようになるのではないか、ということらしいです。しかし悪鬼は鏡を見て顔を歪ませ、破壊してしまいました。

もしかして鏡に映っている姿=自分と認識できなかったのでしょうか。慌てて覚がサイコバスターを投げつけます。うまくいったかと思ったら早季は覚を失うことを恐れて菌を焼いてしまいました。けどサイコバスターって即死しないらしいですから、もしかして使用者は被使用者に殺されること前提だったのか。

 

奇狼丸と合流し、なんとか悪鬼を撒きます。過程でニセミノシロモドキが犠牲に。そんな。サイコバスターを手に入れたらもう用済みということでしょうか。この世界の人たちは資料や文献の価値を軽んじているとしか思えません。

たがいにそれぞれの位置は把握しているものの、決定打に欠ける両者はどちらも手を出せません。野孤丸の呼びかけにも応えません。

隠れているうちにと早季は奇狼丸に、かつて東京探検した意図を聞きだします。正直に武器を探しにきたと奇狼丸。バケネズミと良好な関係を築いていたと思っていたのは人間だけでした。

再度瞬の出番です。そういえば悪鬼が自分=バケネズミと思っているとすれば奇狼丸は攻撃できないんですね。覚と奇狼丸が囮役をやっていた時も奇狼丸だけスルーしていたというのはこういうことだと考えれば納得です。しかしだからといって確証も持てないまま奇狼丸を悪鬼の前に晒すわけにはいかないし彼1人に全てを背負わせるというのはあんまりです。けどこれまでバケネズミを使役していた人間らしいといえばらしい方法です。