銀の匙9話感想
若いっていいですねえ。
バイトを終え、夏休みも終わりです。
御影母に学校まで送ってもらった八軒は、その足で豚丼のもとへ向かいました。
さて豚舎にいたのはすっかりまるまる太った子豚たちでした。
夏休み中にベーコンとなっていなくてよかったです。
しかし豚丼はあまり発育がよくない様子。
赤ちゃんの頃の競争がここまでも響いてくるのですね。
このままじゃ値段らしい値段もつかないと先生から聞き、不満気な八軒。
食べられる運命から逃げられないのなら、せめてより価値のある肉にしてやろうということでしょうか。
寮へ行くと、懐かしい面々がいました。
多摩子は痩せるとめちゃくちゃかわいいんですね。
常盤は夏休みデビューでした。
もちろん学校規則でこんなものが許されるはずもありません。
常盤は断髪、さらに強制労働です。
その間に八軒は養豚家の人から豚を肥えさせる方法を聞き出しました。
常盤たちが強制労働に向かうと、すでに八軒がいました。
どうやら先生に頼み込んで豚丼の世話をすることにしたようです。
養豚家から水溶きエサを食べさせるといいと聞いて実行してみました。
大成功です。
豚丼にかまう八軒に、チーズ好きの子は思うところがある様子です。
この子前から思ってましたがかわいいです。
部活もあるので3時起きな八軒。
慣れればなんてことはないのでしょうか。
豚丼について思い悩む八軒に、農家の子たちは自分もあんな時があっただろうかと
考えます。
誰だって最初から割り切れるわけじゃないです。
1週間も豚丼→部活→学校→と続けて八軒も疲れがたまってきました。
そんな折、お祭りに誘われます。
あまりいい思い出がなかった八軒、夏の最後に思い出づくり、と行くことにしました。
御影ちゃんとちょっといい雰囲気になったりしたじゃないですかー!
お祭りは、エゾノー生にとっては天国、屋台の人たちにとっては地獄でした。
なんで高校生ってこんなに食べられるんでしょうか。
あの頃の食欲が信じられません。
画面映るたびに何か食べてる多摩子にいやな予感しかしません。
相も変わらず豚丼のことで八軒は悩みます。
そこにわらわらとクラスメイトが集まってきて、八軒の悩みを真摯に聞いてくれました。
悩んでいないふりもできるのに、まじめに問題と向き合う八軒を先生は評価します。
そして八軒がもたらすクラスメイトへの変化にも。
偏見ですが、学生にとって「真面目」って決してほめ言葉ではない気がします。
私の通っていた学校が不良ばかりだったからでしょうか、世間一般では違うのでしょうか。
ともかくも、真面目に本気にやるのが恰好悪い、恥ずかしい、そんな時代が誰しもあるように思います。
どうでしょうか。
そんな中で真面目に悩める八軒も恰好いいですが、その彼を馬鹿にするのではなく同じく真面目に向き合ってくれる仲間がいたことは
八軒にとっても救いだったのではないでしょうか。