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京騒戯画6話感想

振り出しにもどーる

京騒戯画6話「二人が計画し一人が悩む話」感想

 

薬師丸の過去が語られます。
前にあった通り自害した薬師丸を明恵上人が拾ってきます。
古都は子供が好きとのこと。
しかし薬師丸は死んでいました。
あっ、やっぱり死んでたんですね。
明恵は自らの血でザクロを描き、古都から薬師丸へ食べさせるよう言いつけます。
口移しのシーンの古都がなんともなめまかしくていいですねえ。

生き返らせるためにザクロとはいったいどういうことでしょうか。
普通、神話などではザクロがあの世の食べ物とされ、口にしたらこの世に戻ってこられなくなるとなっています。
明恵上人はこの世に生き返らせるためにザクロを食べさせました。
不思議です。
それとも鬼子母神の逸話からザクロ=人の血肉と考え
新たに明恵上人の血で書いた血肉を与えた=生命を与えると考えるのでしょうか。
そう考えると今の明恵がなんとなく明恵上人に似ているのも納得です。
薬師丸は明恵上人の血を与えられて生まれなおしたということでしょうか。

そんなわけで普通の人間ではなくなってしまった薬師丸。
あの世へいきそびれたから不死なのでしょうかー。
不死と父子をかけているんでしょうかー。
死んだと思ったらザクロに赤い目の坊主がいたら
悪魔かなにかかと思ってしまいそうです。
こんなことされてよく父と慕えましたね。

薬師丸は死ねないことに発狂します。
上人はそのうち慣れるとなんともドライです。
薬師丸の血を踏みつける明恵上人は、その行動が意味する通り
薬師丸(人間)の血=生命を踏みにじっています。
神をもおそれぬその所業、とは彼のためにあるようなもの。
人間である上人より古都のほうが薬師丸の心情を理解し、寄り添うというのも不思議な話です。

そのうちまんまと慣れてしまってすっかり親子になってしまった明恵一家。
その話は明恵からコトへ話されたものでした。
コトの持っている鏡が古都の持っているものだと明恵
なんというか、作中人物はコト=明恵上人と古都の子どもであり自分たちの妹
というのは共通認識でもっているのでしょうか。
コトも理解しているっぽいですね。
これだけ証拠が残っていればそうなるか。

そのころ鞍馬と八瀬はコトについて話していました。
アラタマとこの鏡都は磁石のようなもの。
で、同じ極だから反発しあって壊れてしまうようです。
ということは逆に反対の極をぶつけたらどうなるか?と鞍馬。

そこで0話につながります。
あの時さっぱりだった話が今は理解できるのがおもしろいですね。
最後だけは少し違いました。
コトに引き寄せられた古都はコトへキスするのではなく
普通の親子再会になっていました。

コトは明恵上人によって古都を引き寄せる極
というか生餌として作られたということでしょうか。
今までの回想から見るに上人はやさしそうな人だったのでそんなことするはずないかなあと思っていたのですが
今回を見ると古都のためならなんでもする、古都最優先という感じだったので
それだけのためにコトを生み出したと言われても納得できそうです。
古都とコトで対応しているのはそのためでしょうか。
どう考えてもハッピーエンドにはならなさそうですがどうなるのか。