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アニメ感想・考察ブログ

銀の匙2期11話感想

がんばれ若者

銀の匙2期最終回11話「何度でも」感想

 

銀の匙らしい最終回でした。
1人、農家とは縁のない家庭で育った八軒はこれまでエゾノーで様々な影響を周りに与えてきました。
しかし影響を受けたのは八軒もまた同じです。
それを中学校時代の同級生との交流で描き出し、家庭の中で描き出し、八軒は再びエゾノーへ戻ってきました。
とにかくエゾノー生のこれからに幸あれと思えるいい最終回でした。

札幌に戻ってきた八軒は本屋でばったり同級生と出会います。
普通に話せるのってすごいですね。
八軒にとって中学時代はつらい思い出が多かったようなのでこんな普通にしているのが驚きです。
しかし同級生も八軒のたくましさに驚いていました。
よくわかりませんが、がっしりしたんですね。

家に帰って家族でごはんを食べる八軒。
なんとも気まずい食卓です。
食事中に口をきいてはいけない、みたいな雰囲気は家父長的ですね。
八軒くんはエゾノーに来て食レポ的リアクションが身についてしまったようです。

喧嘩別れするように家を飛び出てしまった八軒。
お母さんもかわいらしい顔してあまり子どもに興味がないタイプだったのでしょうか。
旦那と息子の間でどうしたらいいのかわからなかったのかもしれません。

八軒は父の言葉で、御影に自分の想いを背負わせていたと気が付きます。
そこで深刻に受け止め、反省し謝罪しようとするのは、周囲に期待を背負わされるのがどんなに辛いかわかっているからだったのかもしれません。

八軒母が授業参観ならぬ学校観覧に来ました。
お母さんも考えなしというか、行動派なんですね。
学校での八軒の様子を見て、お母さんは安心します。
そして安心し、八軒の本気を見たからか嘘のメールを送ったことを謝りました。
母のやさしさである嘘を受け入れる八軒。
こうして人は大人になっていくんですね。

そして父の言葉に反抗するように八軒は失敗しても何度でもチャレンジする、ということで〆でした。
いつかお父さんとも和解する日が来るのでしょうか。