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YKTM

アニメ感想・考察ブログ

91Days10話感想

91Days アニメ

嵐の前の静けさというか、冥土の土産に平穏な時間を過ごせたアンジェロ。

失うものもなくなってあとは復讐を果たして死ぬだけです。

本人もすっかり死ぬつもりですが、これで生きて地獄を見るしかなくなったらなんという皮肉でしょうか。

7年前に手を振ったまま、コルテオと生涯別れておけば良かったと後悔したのかもしれない10話、感想です。

91Days10話「誠実の証」感想

登場人物

アヴィリオ・ブルーノ(アンジェロ・ラグーザ)

...甘ちゃんですね。ルーチェの望みを果たし、コルテオと最後の時間を過ごし、いよいよこの世でやるべきことを終わらせにかかってます。唯一残った家族を殺され(殺したのは本人ですが)、憎しみも募らせていってることでしょう。

ネロ・ヴァネッティ

…2話あたりの、情に厚いが冷酷な部分もある性格が戻って来たように感じました。ドンになって弟妹のことは吹っ切れたのかもしれません。

コルテオ

…アンジェロと再会して彼と心を通わせられたのは初めてだったかも。このアニメの登場人物にしては、満足して死ねたのが唯一の救いというか、制作側の優しさでしょうか。

ヴィンセント・ヴァネッティ

…いきなり耄碌しました。ほっといても死にそう。

感想

アンジェロの古巣

船員に変装させ、アンジェロがコルテオを逃がしたのは1話まで自分が暮らしていた町でした。そこで束の間、失った家族の温もりを取り戻すかのように過ごす2人。しかしそれは一時的なものです。

後々の回想でアンジェロは「お気に入りの場所」として動物園にコルテオを連れて行きますが、それはルーチェと叶えられなかった夢の代替行為でしかありません。代わりだとしても自らを兄弟として接してくれたアンジェロを見たからこそ、コルテオは命をなげうってローレスへ駆けつけたのでしょう。死ぬ前に兄弟喧嘩から仲直りできてよかったですね。

甘党アンジェロ

いつだったか感想でアンジェロは甘党なのではないかと書いたような気がしますが、はずれてはいなかったようです。うがった見方をするとアンジェロは昔から甘い物が好き=成長できていない、となるのでしょうか。本人もこの7年間を「抜け殻」と称していたのでしょうがないことなのかもしれません。

さて、91Daysお得意の飲食シーンですが、同じ食器から飲食したのはコルテオとアンジェロが初めてでしょうか。同じ盃から飲むのは杯事と言って兄弟の契りをする時にも行います。食卓を囲んでも一緒に食事をするシーンが少なかったこのアニメにとって、飲みまわしはものすごいことです。それだけアンジェロとコルテオが心から信頼しあっているという描写なのでしょう。

ゆっくり歩け

ヴィンセントの信条ですが、真逆を行っているのがアンジェロです。全速力で復讐人生を走ってます。

もしこの信条が作中で絶対のものであれば、アンジェロの復讐は失敗に終わるような気がします。やたらとアンジェロを庇うネロも、心底から言っているのかわからないところがありますし。

バルベロの疑い

やっと参謀として仕事しました。それにしたって船員など買収されてしまえば簡単に口を割るだろうことは予測できます。それでもコルテオを逃がすことを優先してしまったアンジェロは甘ちゃんなのか、危険を冒してでもコルテオを守りたかったのか。

ガンゾの狙い

一時は命が助かったコルテオですが、ガンゾの謀りで結局は死んでしまいました。ガンゾとしては最初からこのつもりだったのでしょう。コルテオを死に追いやった理由としては1ガンゾが裏切り者と知っている人間は少ないほうがいいから、2アンジェロを追い詰めて復讐するしか道を残さないため あたりが考えられますかね。悪いことをするなら共犯者は少ないか、いないほうがいい(仲間がチクるから)と承太郎も言ってました。そしてコルテオはアンジェロの人間らしい情の象徴でもあります。情を殺して復讐に生きろというわけですか。

また、ガンゾはネロたちを裏切る理由として酒!女!ローレス!を手に入れるためと簡単に吐きましたが、本当にそれだけでしょうか?

飛び出せたコルテオ

ここまで紆余曲折あったものの、一貫してアンジェロとコルテオは「兄弟」として、利害を超えた関係だと描写されてきました。今回、同じ物を飲み、兄弟の時間を取り戻した2人は互いが無事であるようにと行動します。

特にコルテオは、未だアンジェロが自分を兄弟と思ってくれていることを動物園の下りで認識し、それでローレスへ戻って行ったのではないでしょうか。ガンゾの電話が嘘の可能性を考えたかもしれません。それでもアンジェロが窮地に立たされている場合を思い、コルテオは死地へ向かいました。

これって何かに似ているなーと思ったのですが、たぶん1話のルーチェです。母が殴られたのを見て、ルーチェはクローゼットから飛び出して母を庇いました。コルテオも同じで、安全な場所(クローゼット)から危険な場所(母の元)へ覚悟して飛び出しました。思えばコルテオが手を振るところからして、今回の話は7年前の焼き直しでもあったわけですね。91Daysはアンジェロがクローゼットから飛び出せるようになるまでの話なのかもしれません。

フラテ関係のことが見事にブーメランとなって返ってきた印象のある10話、感想以上です。