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アニメ感想・考察ブログ

終末のイゼッタ3話感想

本格的に参戦することになったイゼッタ。

フィーネにしても、イゼッタにしても、その覚悟が決まるまでの話でした。

昔から魔法のせいで疎まれてきたイゼッタが、戦争になると「白き魔女」としてもてはやされるのは、かつて吉田茂自衛隊に対して言ったことと重なります。

兵は疲弊し、大公は危篤と、相変わらず苦難が続きそうな3話、感想です。

終末のイゼッタ3話「天翔ける剣」感想

舞台

3話の舞台になったのはエイルシュタットの一角、ケネンベルクです。南方にキルトフェル・軍団司令部があり、その北方で今回の攻防がありました。

一方でルーデン湖畔にはゲール師団司令部があります。おそらくルーデンもエイルシュタットの都市でしょう。そこまでゲルマニアが侵攻しているという認識でよさそうです。ケネンベルクもルーデンも現実では人名ですね。ケネンベルクに関しては「ベルク」が「山」の意で町の名前にも使わるのも納得ですが。

戦況は今回、イゼッタがゲルマニアを撃退したため一旦はエイルシュタットが優勢になりました。が、帝国からしたら戦力の一部を削られたにすぎません。むしろゲルマニアから見て小国のエイルシュタットが今回の攻防で勝利してしまったがために、より大きな戦力を割いて攻め込んでくる可能性もあります。

登場人物

イゼッタ

ナウシカっぽい。フィーネの無力感を察し、行動で彼女を救いました。戦車や戦闘機を破壊する傍ら歩兵には手を出せなかったりと、年相応です。しかし戦車にも人は乗っているわけで、見えなければいいのでしょうか。また、戦いに身を投じる覚悟を決めたにしては中途半端です。この歪みが後々響いてこなければいいのですが。

フィーネ

裸になるのはノルマじゃなかったようです…。今回は見ているだけのことが多くありましたが、兵士に対する言動を見るに将軍としてもいけるんじゃないでしょうか。イゼッタの魔法を受け入れさせるためか「白き魔女」を持ち出して彼女を救世主に担ぎ上げました。フィーネから見て「友」、イゼッタからすれば「友だなんて恐れ多い」関係は強固なようでいて不安定です。

ハンス

若いからといってなめられているわけではなさそうです。彼も今回は傍観者でした。といっても、この3話自体、戦争の規模とイゼッタの圧倒的な魔法お披露目みたいなものだったのでしかたないでしょう。

感想

酒にむせた奴は生き残れる

どこかのアニメでは慰めにしかなりませんでしたが、メガネくんは生き残りました。兵士目線での戦争、そしてイゼッタという救世主が彼を通して描かれました。

イゼッタの自信

姫様が希望になってくれるなら、エイルシュタットは自分が救えると豪語するイゼッタ。フィーネが言うように、相手はゲルマニア。数と科学の暴力でさすがのイゼッタと言っても苦戦することは必至でしょう。それが大丈夫だと言うのはなにか策があってのことなのか、イゼッタが世間知らずなだけなのか。過去描写を見るに魔法の制御方法は学んでいても戦い方は知らなさそうです。

白き魔女となったイゼッタが今後どうなっていくのか、フィーネとの関係は変化していくのか、気になりつつ感想終わります。