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アニメ感想・考察ブログ

プリンセス・プリンシパル1話感想

ジョーカー・ゲーム」が静的なスパイだとすれば、こちらは動的なスパイでしょうか。

もはやスパイというより特殊部隊なのではないか?と思いますが、かわいい女の子にダークな世界観。何度見ても良いものです。

適当にかわいいだけではなく、彼女たちがこの世界に身を置くようになった背景も描かれればいいなあと思った1話、感想です。

Princess Principal1話「case13 Wired Liar」感想

世界観

アルビオン王国

ロンドン以南の方。東ロンドン。

アルビオンはそのまま、英国ブリテン島を表す言葉です。日本でいう大和とかそんな感じでしょうか。

こっちは王権主義。

アルビオン共和国

ロンドン以北の方。西ロンドン。

主人公たちが属しているのはこちら側です。10年前の革命によって出来た国。

政党があるので議会制なんでしょうね。

ロンドンの壁

ここら辺はもう東西ドイツの地図を見たほうが早いかもしれません。王国と共和国はロンドンを境にグレートブリテン島を分断。さらにロンドンが東西2つに分かれています。

ケイバーライト

caver lightで「洞窟の光」でしょうか?と思ったらケイバー博士が開発したそうです。でもロンドンの地下で採れるそうなんでダブルミーニングですかね。主人公アンジェちゃんが使っていた緑の光はこれです。重力操れる系は最強ですよ。

しかし便利なものには弊害がつきものです。視神経に影響があるのか、最悪失明までいくそうです。

プリンセス・プリンシパル

プリンセスは言わずもがな王女様、プリンシパルは「第1の」「長官」の意味があります。それにしては1話でプリンセスは活躍なしでしたね。プリンセス長官なのかしら。

以上、相変わらず世界観説明は公式HPがとても詳しいです。

任務

わかりづらいところもあるかと思ったのでまとめてみます。当然ながらネタバレしてます。

任務

エリックを無事共和国へ亡命させること(表向き)

王国側の手先であるエリックを泳がせ、黒幕ノルマンディー公を叩く(本命)

エリックの素性

王国研究員であり、ケイバーライトにより目に障害を抱えた妹エイミーがいる。

妹の手術費用をねん出するため今回の行動に出た(ここまで共通/事実)

共和国側から、「研究成果と共に亡命する」よう言われる(表向き)

王国側(ノルマンディー公から)、「亡命するフリをして共和国の亡命ルートを暴く」よう言われる(本命)

アンジェの作戦

エリックは王国側の人間であり、始末しなければならない(前提)

しかしエリックが失敗すれば妹エイミーは病気を治せない、もしくは入院費用を払えずのたれ死ぬかもしれない。

→エリックを生命保険に加入させ、その保険金でエイミーの手術費をまかなう

登場人物

アンジェ

まま、「天使」が語源の名前です。調べたらフランス系と出てきたのですが、フランス側を領土としているのは王国ですよね。王国出身なのでしょうか。

しかし天使とは何とも皮肉です。どこかのマフィアに復讐を誓った彼も同じ由来の名前でしたね。

彼女がよく口にする「黒トカゲ星人」は、江戸川乱歩の「黒蜥蜴」から来ているのでしょうか。美しいものを集めていた「黒蜥蜴」。アンジェにとっての美しいものはなんでしょうね。

プリンセス

エリックが彼女を見て驚いたのは「王国の王女」でありながら「共和国のスパイ」であったからです。しかもスパイの中では皆をまとめる立場のようです。

彼女の狙いは何でしょうか。一緒に写真へ写っていた女王?らしき人が関係あるのかしらん。

ドロシー

「神の贈り物」という語源を持つ名前だそうです。どちらかといえば「オズの魔法使い」のドロシーちゃんの印象が強いですかね。

サバサバ姉御系です。

ベアトリス

「幸福をもらたす者」の意味。英国では人気の名前だとか。イタリア語読みベアトリーチェはダンテの「神曲」において彼を天界へと導きます。英国だとシェイクスピア「空騒ぎ」に出てきますね。

声の物まねが得意なのでしょうか。てっきりみんなのサポート役かと思っていました。

ちせ

アイヌ語で「家」という意味があるらしいのですが…関係ないかな…。

日本からの留学生です。ニンジャ。

アルビオン王国/共和国は日本と国交を結んでいるのですかね。日英同盟ふたたびなのか。

感想

Wired Liar

Wired=興奮した(緊張した)、Liar=嘘吐き

アンジェのことかと思わせつつ、エリックのことを表していたのでしょうか。

スパイたるもの、息を吐くように嘘をつけなくてはいけません。

今回嫌になるくらい繰り返された「嘘をつく」というキーワード。今後重要になってきそうです。

嘘を吐くときは本当のことをほんのちょっと混ぜるとばれにくいと言います。

逆に言えば、絶対に隠したい(嘘にしておきたい)ことがある場合、普段から嘘をついてしまえば本当のことすら嘘だと思ってもらえる…のかもしれません。