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アニメ感想・考察ブログ

プリンセス・プリンシパル8話感想

アンジェとシャーロットの昔話は胸が苦しくなるような切なさがありますね。

ノルマンディー公のスパイに接触(未遂)など、過去から現在にわたって重要な展開のあった8話でした。

Princess Principal8話「case20 Ripper Dipper」感想

世界観

時系列は以下。

case1(2話) チェンジリング任務・プリンセスが仲間に

case2(3話) 紙幣の原盤取り戻す任務・ベアトが心を許す

case7(5話) ちせ加入・堀河公と知り合う

case9(4話) ケイバーライト試作品奪取・チーム名決定

case13(1話) エリック亡命任務

case16(7話) 毒ガスジャック事件解決任務

case18(6話) 暗号表入手任務・ドロシーの父死亡

case20(8話) オライリー卿亡命任務

任務

オライリー卿(亡命希望)に接触しているノルマンディー公のスパイの正体を突き止めること

(アンジェだけ)スラムの孤児たちを証拠隠滅と称して孤児院で保護すること

登場人物

アンジェ(クロエ、シャーロット)

絵もいける。本当に多才ですね。偽名のクロエは「若々しくて美しい」という意味です。英語で書くとChloe。シャーロットと同じ頭文字なのは偶然でしょうか。

ベアトリス

すっかりスパイ行動にも慣れてかわいい。モルグの後の時系列だからか、ドロシーと仲良さげなのが嬉しいですねえ。

ちせ

サムライは頭に血がのぼったりしないのでしょうか。異国の地で半纏?をどのように手に入れているのかが気になります。堀河公の力か。

ドロシー

アンジェのことを良くわかっているのかいないのか…。最近はベアトとのペアがさまになってきましたね。

シャーロット(アンジェ)

修行僧。彼女の立ち居振る舞いが後付けのものであっても、それを得るための努力は彼女の才です。生死もわからなかったアンジェに会えた時のことを思うと涙を禁じえません。

感想

放送順おかしいと思った

7話の感想書き終わって、次の話を見よう~としたら6話だったので変に思ってたんですよね。公式サイトに7話(TV放送#6)となっていました。

時系列がバラバラな分、現場も混乱してしまったのでしょうか。

Ripper Dipper

ripperは「引き裂く」「(オーストラリア俗語)めちゃすごーい」、dipperは「スリ」の意味があります。

まさに引き裂かれたスリ2人のお話でしたね。

空飛ぶクジラ、箱になった男

空飛ぶクジラはよくJRPGに出てきますね。

箱になった男は阿部公房『箱男』のことでしょうか。人間の「帰属」がテーマのひとつに据えられていて、顔が同じでもかたや「プリンセス」、かたや「スリ」であった2人を思わせます。自分を「プリンセス」たらしめているものは何なのか?何をもって「自分」とするのか。

命がけだった2人

 

アンジェはプリンセスを指して「プリンセスでないことが知られたらすぐ殺される極限状態の中プリンセスを演じてきた」と評し、敬意を示しました。

しかしそれはアンジェも同じでしょう。よりによって共和国側へ来てしまった彼女も、王女だとばれたら処刑は免れません。身寄りがないどころか社会というものを知らない女の子がそれを隠して生きていく。彼女にはスパイになり自らを鍛えていくしか方法がなかったのでしょう。生きてもう一度プリンセスに会うためにも。