ダーリン・イン・ザ・フランキス2話感想
飛べたと思った空はまた遠ざかり。
自分が悪いのか相手が悪いのかわからないままヒロの苦悩は続きます。
壮大な話のようでいて結局は思春期女子高生の胸の中とでも言いたげなEDが印象的な2話感想です。
ダーリン・イン・ザ・フランキス2話「繋がるということ」感想
世界観
公式HPに用語集が出来てました。進化した人類の統治機関がAPE(サル)とは皮肉なものです。
パラサイト居住地区内寄宿舎
ヒロたちが暮らす屋敷。部隊ごとに舎が違うようですね。
ヨーロッパ風な暮らしです。
0番台コード
「002」が0番台ということから、2桁目が「0」を0番台と称するようです。存在するはずのない0番台。
もうオトナになってしまったナナとハチはそれぞれ0番台の「007」「008」だったのでしょうか。とすれば、ゼロツーは成長しないか、オトナになっても特別にフランクスへ搭乗できる存在なのでは。ゼロツーと共に搭乗する相手が「肉体的老化をするはず」というのも関係するか?
2桁組
ヒロは2桁組としてやっかみされています。番号は生まれた順ではなく、能力順に割り振られていく感じでしょうか。そして現在は0番台の番号はつけないことになっている、と。
操縦系は男子・繋がっているのが女子
ゼロツーの戦闘を1話で見たせいか、これ男子いらなくないか?と思っていたのですが、操縦は男子がイニシアチブを握っているようです。女子1人でも動かせなくはないけれども、身体的負担が大きい。ゼロツーは叫竜の血が作用しているのでしょうか、その負担をあまり感じていない様子です。
ストレリチア
ゼロツーの機体。ストレリチアは多くの方が指摘しているように花の名前です。極楽鳥花。
花の色合と機体の色合いが似ていますね。
デルフィニウム
イチゴとゴローの機体。イルカやら燕やら例えられっぱなしです。
花は暑さに弱く、日本では越夏できないそうです。暑さに強いストレリチアとは対照的ですね。
登場人物
ヒロ(CODE:016)
やればできる男?すっかりゼロツーにメロメロですが、なぜ自分が乗れたのかはわかっていません。
唯一ゼロツーと共に乗っても弊害がなさそう。
ゼロツー(CODE:002)
刺激が強すぎるお姉さん。甘いものが好きなのでしょうか。それも蜂蜜なのは、花の名前を冠するフランクス搭乗者として出来すぎな気がします。
イチゴ(CODE:015)
へたくそじゃないよ。部隊長なのですね。ますますフランクスにおける女性の立ち位置がわかりません。必要だが主体的ではない存在なのかと思っていました。
ゾロメ(CODE:666)
不吉なコード番号ですね。ヒロに対して嫉妬心やら対抗心やらを燃やしっぱなしです。キャラ紹介では「いつかオトナになりたい」と記述。つまり彼らは自然にオトナにはなれないのでしょうか?
感想
「パパ」がたくさん
ママはいないのですか?私としてはパパに良く思われるよりママに甘えたいです。
しかしどうにもヒロたちの言うパパは親としての役割というより、法皇などの宗教的な意味を持っているように思えます。というか、ヒロたちは親そのものを知らなさそう。
キスという行為
ヒロたちパラサイトはキスという行為、ダーリンという言葉も知りませんでした。当然キスの先にある行為も知らないでしょう。
フランクスがあれほど男女の繋がり、お尻から突き出た操縦桿などとあからさまなものを表しているのに対し、コドモたちは無知です。それこそ子どもです。そしてゼロツーは刺激的だからと遠ざけられます。
性教育もされていない彼らはもしかして子孫を残す機能すら備わっていないのかもしれません。ただオトナを守るためだけに消費されていく存在。そしてメタ的にも、大人である視聴者に消費されていく存在。
3度の試練
3は様々な宗教で意味のある数字です。ペトロは3度キリストを知らないと言いますし、神道では3柱の神様が最初の神と伝えられています。
その中で3回一緒に搭乗することが出来ないと言われているゼロツー。3回目を乗ることが出来たら、本当の意味でヒロはゼロツーに値すると言えるのではないでしょうか。