色づく世界の明日から6話感想
青春、それはいつか見たサカナ
色づく世界の明日から6話「金色のサカナ」感想
世界観
無意識の魔法
魔法の力って すげー!
魔法は思ったよりいろいろなことができるようです。と、毎回書いている気がします。それだけに魔法使いたちはそれの制御を重要視し、学んでいるのですね。
登場人物
月白瞳美
何もかも初体験。いじらしい。
初めて人間関係らしい関係を構築した瞳美ちゃんにとって、魔法写真美術部は大事な場所でした。その場所、人を大切に思うあまりおせっかいにも思える行動をしてしまうわけです。それで失敗して落ち込むのですが。
しかし人間関係というのは一度こじれてもまた直すことができます。それを今回で学んだ瞳美ちゃん。過去に来てから成長しっぱなしですね。
葵唯翔
若いがゆえの未熟さがいいですねえ青春ですねえ。
絵についての葛藤、平たく言えばスランプを知られ瞳美ちゃんを拒絶してしまいます。
自負を持ってやっているのであれば、そうした弱い部分を見られるのは嫌な年頃でしょう。それが気になる子相手ともなればなおさらです。
月白琥珀
彼女、実は中身だけタイムリープしてきたおばあちゃんなんじゃないかっていうくらい人間ができてますね。
琥珀ちゃんが将来どんな人と恋に落ちるのかがとても気になります。…もし瞳美ちゃんのおじいちゃんがとても絵の上手な人だったらどうしましょう。
感想
瞳美ちゃんが見ていたサカナは、葵がかつてかいた絵だということがわかりました。あれは絵をかくのが「楽しい」と感じた葵の気持ちなのでしょうか。
それで食べていくのは自信がない、でも趣味と割り切るには情熱を持ちすぎている。そうした迷いから葵は筆がのらなくなってしまったのでしょう。
高校生くらいの人間にとって、その悩み=かっこ悪いところを見られるのはだいぶ気恥ずかしいはずです。でもそのおかげで葵は悩みの原因を自覚し、また先輩のおかげで答えのきっかけをつかみました。
楽しく絵を描いていられたあの時。絵を褒められて、嬉しかった純粋な気持ちがあのサカナでした。いつからかそれに「もっと才能があれば」「これで食べていけるのか」という他の気持ちが混ざっていってしまったのではないかと思います。そうしたら段々絵がつまらなくなってしまった。気持ちは好きなままなのに、と。葵は絵を描きながら、ずっとあの時のサカナを探していたんですね。
先輩の言葉を受けて、葵は、ただ好きだから続けるという選択肢を得ます。そして葵の気持ちの変化に呼応して、瞳美ちゃんの世界も変わっていきます。
これはどういうことだってばよ。もしかして瞳美ちゃんは過去を変えつつあるんでしょうか。