色づく世界の明日から9話感想
ほころびはじめちゃいましたね
色づく世界の明日から「さまよう言葉」感想
世界観
魔法使いの裕福度
地元の方なら1話の時点で月白家がどこにあるのかわかっていたのかもしれません。私は今回でやっとわかりました。グラバー園の近くなのですね。
グラバー園付近と言えば高級住宅地、と旅行した時にタクシー運転手さんから聞いたことがあります。月白家はそこそこの裕福具合のようです。
魔法使いって儲かるのでしょうか?売っているものの値段のわりに原価はかなりかかっていそうですし。
月白家の生活や態度は裕福な家庭そのものですよね。
国から補助が出ているのか、一般人だという琥珀ちゃんパパが高給取りなのか…。そんな下世話なことを考えてしまいました。
登場人物
月白瞳美
ん~かわいい。
今まで瞳美ちゃんは、独りぼっちな代わりに誰も傷つけないし自分も傷つかない生き方をしてきました。
けれど今は違います。大事に思うからこそ、あえて傷つけなければいけないことがある。というより、真摯に対応した結果、傷つけ傷つくのが避けられないことだってありますよね。
またひとつ大人になりました。
葵唯翔
動揺しまくりです。
傷つくこと、傷つけることを恐れているのは葵も瞳美ちゃんと同じでした。その結果、彼は現状にとどまることを選びます。
しかし今回、山吹の姿を見て思うところもあった様子。これからどうなるでしょう。
山吹将
見事玉砕しました。
彼は、というか魔法写真美術部はみな相手を思いやれる子たちです。
山吹は最初から、瞳美ちゃんに振られるであろうことも、そのために瞳美ちゃんが悩むであろうこともわかっていたでしょう。
それでも、自分の気持ちを昇華するために告白せざるを得なかったのだと思います。
そういうところがまだ若いですよね。けれど、自分が振られるその瞬間に、相手を励まし、背中を押すことのできる人間はそうそういません。すごい。
風野あさぎ
う~~~ん。かわゆい。
あさぎちゃんは今回、辛い役回りでした。山吹の恋心に気づき、瞳美ちゃんからの相談で察してしまうという。なんと回りくどい失恋でしょう。そりゃあつい瞳美ちゃんに八つ当たりしてしまいます。
けれど、彼女は優しい子です。想像力のある子なんです。
自分の言動が相手にどんな影響を及ぼすのか、瞳美ちゃんを傷つけるのか、想像できてわかってしまうんです。
その罪悪感で自らもまた傷つくという。抱きしめたい。
感想
なんかもう書き尽くしてしまった感はありますが。
基本的に、このアニメに出てくるのって頭が良く、思いやりの心を持つ人ばかりです。この場合の頭が良いとは、自分の言動が世界にどのような影響を及ぼすか理解・想像できることを指します。人間として頭が良いと言えばいいのか。相手の気持ちを慮ることが出来る人たちです。
とはいっても、メイン登場人物はまだ高校生。いくら頭では想像出来ていようと、自分の気持ちの持って行き所がわからない、そんな未熟さもまだまだ持っています。相手を傷つけることでしか自分が前に進むことはできないと、そんな風に考えてしまう年頃です。若干の視野の狭さです。そうやって不器用に乗り越えながら、人はだんだん大人になっていくのですね。
いい青春です。