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アニメ感想・考察ブログ

ケムリクサ3話感想

いっぱい飲める

ケムリクサ3話「Episode.3」感想

世界観

りんちゃんたちの体

りんちゃん達は水を大皿に一杯飲めば10日間は活動できるようです。そして他に食物を摂取しなくても大丈夫っぽいですね。うーん、ますますもって植物っぽい。口にするものといえば水以外ではみどりちゃんの葉だけですし。

それから血は赤色ではないし、体内に葉があってそれを砕かれない限り死なない。五感も満足に働いているのかどうか。

りんちゃん達を生み出したという「最初の人」が人類を改造してその体の仕組みを作ったのか、それともゼロから彼女らを生み出したのか。気になるところです。

舞台は日本?

スペースワールドっぽい遊園地の売店に日本語が書いてありましたし、舞台となっているのは(元)日本という認識で良さそうです。それとも地殻変動か何かでちゃんぽんになっているのでしょうか。

登場人物

りん

かーわいい。わかばに絆されかかっています。

彼女のよそ者に対する厳しさも、妹に対する優しさも、ある意味諦めきった人生観も、それまでの大変な生活を想像させます。

りつ

葉が枯れそうなのか?彼女らの体に入っている葉はどれくらいの期間保つのでしょうか。りなちゃんズの言い方からして、この葉が3姉妹と、かつていた仲間の核っぽいですが。

りな

分身は葉の能力に依るものと明言されました。あとは食べたものを保存、取り出して使うことができるようですね。

彼女の明るさが暗い世界観に癒しを与えてくれています。ただ体の特性上、犠牲になりやすそうで怖いです。

わかば

好奇心は身を滅ぼすを体現したような存在です。今のところ、りんちゃんより私たち人類に近いのはわかばの方に見えます。ただ、普通の人類かと言うとそこも疑問。

感想

わかばの、現代らしい平和ボケな心がりんちゃんには異常に映りました。まるで転生した先で現代の常識を用いて無双する小説のような。

上にも書きましたが、りんちゃんたちはこれまで壮絶な生活を送ってきたのでしょう。日々少なくなるエネルギー源の水、濃くなる赤い霧、襲って来るアカムシ。旅に出ては仲間を失い、生まれ故郷のイチジマに引っ込んでいるしかできなくなった。あれだけ姉妹を大事にし、楽しそうに昔の仲間の話をするりんちゃんにとって、彼女らを失うことがどれほどの苦痛だったか。想像に難くありません。けれど、りんちゃんたちの人生はそれが当然でした。仲間は大事、しかし犠牲はつきものである。いつしかりんちゃんは犠牲を当たり前のものとして考えていたのかもしれません。

そこにわかばが登場しました。彼の思考は、極限状態で生きてきたというより、むしろ平和な時代で育まれたもののように思えます。これまで毒を食べたことがないから、見ず知らずのものを平気で口に運べる。自分にとって関係なくても、誰かにとって大切なもののために良かれと思って行動する。それで自らの命を危険にさらしてでも動けるのは、わかば特有のお人よしでしょうが。

 

1話でも今回の話でもそうでした。わかばはりなちゃんも、今回の化石化した?ケムリクサも諦めませんでした。その「諦めない」という姿勢は、りんちゃんに衝撃を与えたでしょう。

これからりんちゃんはわかばに感化されていくのか、それともやはり犠牲は避けられないのか。世界の謎もりんちゃんたちの謎もまだまだ残っていて気になるところだらけです。