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アニメ感想・考察ブログ

ケムリクサ11話感想

お互いに再会の約束を守ったんですね

ケムリクサ11話「Episode.11」感想

世界観

時系列を整理するとこんな感じでしょうか。

  1. ワカバ(大人・異星人?)、人間の文明をケムリクサで保存するため地球の上空へ派遣される・ケムリクサ育成と街のコピーを開始
  2. りり(さいしょのひと)釣りあげられる(死んだ後コピーされてしまった)
  3. りりとワカバは一緒に暮らすようになる(記憶の葉はここから・「下には(りりの)知り合いもいるんだろう」との発言からこの時点で未だ地球の人類は存在)
  4. りり、赤いケムリクサを開発・クサが暴走を始める
  5. ワカバ、赤いケムリクサに対抗するため決死で緑を発芽させる
  6. りり、自身をケムリクサ化させる
  7. 姉妹分割(6と同時?)、活動開始
  8. 姉妹を失い、りんたち3人は一島に引きこもることを決める
  9. わかば出現(1話)

今まで地球(日本)だと思っていたものは地球の上空(船の中?)で、建物はケムリクサのコピー。赤い霧は雲でしょうか。アニメ見ててコペルニクス的回転を味わったのは初めてかもしれません。ポストアポカリプスじゃなかったのかよ!

登場人物

りん

相変わらずかーわいい。

りんちゃんがわかばに惹かれたのも、りつちゃんがみどりちゃんに惹かれたのも、元をただせば同じところに理由がありそうな気がします。

さて、さいしょのひとの記憶から戻ってきたりんちゃんを待ち受けていたのは辛い現実ですが…彼女の心が折れないか心配です。

わかば

「りんさん、逃げて」を同話内で回収するとは。

ぼんやり記憶の葉の映像は見えていたようです。

現れ方がりりちゃんと一緒っぽいのでケムリクサでコピーされたワカバがわかばということでしょうか。ワカバとりりはそれぞれ記憶をなくし、違う姿になって再会したんですね。エモモ。

りり

さいしょのひと。現実世界では既に死亡、ケムリクサによってコピーされたようです。さらにその後、自身にケムリクサを使用したと。それと分割が同時なのか違うのか。

同時だと橙に目的を書き(ワカバを助ける)、後に塗りつぶした存在が謎になります。姉妹の中で文字を扱えたのはりょくちゃんだけで、そのりょくちゃんが見た時には既に塗りつぶされていたようですし。

逆にりりちゃん自身が塗りつぶしたのだとしたら、あの後何があったのか…。

ワカバ

研究者。地球人とは違う構造をしているらしいです。あまり眠らなくてよく、ケムリクサで身体を調整でき、食事はケムリクサ少量で大丈夫、といったところが私たち地球人と違うところでしょうか。わかばと共通の身体特徴です。

一方で「目が良いのと、記憶力と、地球の人の好奇心」とりりを指した言葉が今のわかばにも当てはまるのが気になりますね。混ざった?

感想

怒涛の展開でした。

今の地獄みたいな光景は、1人の少女の優しさが引き起こしたものでした。辛み。ワカバたちの、星の人にバレてはいけないルールはこうした危険も考えてのことだったのでしょうか。

そもそもワカバは何者なのか。地球人と自分たちを区別しているようですから、地球の存在じゃないことは確かです。けれどケムリクサは「警」など日本語表示です。ヌシっちたちも日本語ディスプレイです。そこはあんまり気にしてはいけないところでしょうか。たつき監督がローカライズしてくれたと考えとけば良いのか?

余談ですが、りなちゃんズが自分たちを「りなっち」「りなじ」「りなぞう」と呼んでいるのは頭のどこかにヌシっち、ヌシじ、ヌシぞうの記憶が残っていたからなのでしょうか。そう思うとりなちゃんとシロが仲良くしているシーンが何とも感慨深く見えてしまいます。

閑話休題。ワカバが最後、りりちゃんを守り1人で赤い木に向かっていく場面、時間がかかるけどまた会える、駄目だったら好きなことをして生きてほしいと言っていました。ただの慰めだったらこんな風に言わない気がします。つまりワカバには何かしら再会の手段があった(けれど成功率はわからなかった)のだと予想できます。それがわかばの存在のことだったのかまた別の方法だったのか。地球人とは身体構造が違う、星の文明を保管する長いスパンを要する立場というところから不死鳥的に死んでも再生できるとかどうでしょうか。