YKTM

アニメ感想・考察ブログ

Fairy Gone8話感想

ロンダキアを毎回ロンダルキアと空目する

Fairy Gone8話「舞台そでの笛吹き」感想

なんだかんだと皆戦争を引き摺っている。それは「戦争は終わった」と公言しているフリーですら例外ではありません。チェイスから憲兵の影を振り切れず、ファーストネームで呼ぶことが出来ないあたりに表れていましたね。

そんな彼らを少し変えることが出来るのは、やはり戦争を知らないマーリヤちゃんなんだなあと実感した8話でした。

 

さて、ここまで話題になってきた2つの事件は今回で無事解決です。「黒の四」はドロテアに、妖精兵誤作動事件の犯人も逮捕。全てが丸く収まったように見えて、火種はまだまだくすぶり続けています。このアニメが描きたいこともはっきり見え始めたような。

 

ところでこのアニメって語り方がものすごい丁寧ですよね。今回も、

チェイスの「血のつながりのないエディのために、ハンスがこれほどの事件を起こすとは考えにくい」発言

真犯人はテッド(エディの実子)

とキレイに展開していっています。加えて、血のつながりがないハンスがなぜエディをかばったのか、という点で「あいつは息子同然」と発言させているのが上手ですよねえ。

ただ、血のつながらない相手だろうが時には命を投げ出してくれるくらい強い絆で結ばれるということ、フリーやマーリヤは知っているはずです。フリーは戦友に命を救われていますし、マーリヤには養父がいました。血のつながりがないと~と考えるのは、親しい友を作ることも許されず、ひたすら軍の規律維持のために働いてきたチェイスだからこそなのでは…と勘ぐってしまいます。

 

さて、捕まってなお咆えるテッドにフリーはただ「戦争は終わった。現状を受け入れろ、人殺しは人殺しとして裁かれなければならない」と告げます。それはつまり、たとえ首相であろうが、邪魔な人間を排除し、その証拠が出た暁には裁きを免れないということでもあります。首相直属機関ドロテア、今後、飼い主に牙を向くことはあるのでしょうか。

 

ところで黒の妖精書に関連してはスウィーティーの独り勝ちに見えました。瞬間記憶能力を持っているっぽい彼女、今後黒の四を複製したりするのかしら。