終末のイゼッタ1話感想
タイトルの横にこちょこちょっと書いてある「Izetta,Die Letzte Hexe」はドイツ語で「イゼッタ、最後の魔女」です。日本語タイトルの「終末」は同じ意味なのでしょうか。「終末」は「物事のおわり」の意味であることから、先述の意味に加えて「戦争のおわり」なども含まれてきそうです。
イゼッタは終末をもたらすのか、2話が既に放送していようが気にしないぜ!精神で1話感想です。
終末のイゼッタ1話「たたかいのはじまり。」感想
舞台
舞台はヨーロッパ、時代は1940年です。ただしヨーロッパの歩んだ歴史は現実とは違うようです。こういうの何と言うのでしょうか? 仮想戦記でもないですし。実際の国に配慮しただけのような気もします。
しかしこの世界でも、技術が発展し魔法の存在は伝承レベルでしか存在しないというのは現実と共通です。蒸気機関車、戦車、飛行機は既に発明済みと。
今回様々国が出てきたので、関係性なども含めて整理してみます。それにしても現実の国の名前をもじっただけのが多すぎです。
エイルシュタット公国
位置的には完全にリヒテンシュタイン。公国、精密機械業が盛んというところまで共通してます。ついでに言えばイギリス(作中で言うブリタニア)と国歌メロディが一緒です。
現在の大公はルドルフ三世、その娘がヒロイン・フィーネです。他、妊娠中のレオノーラが親族(フィーネの従妹)に居るようです。国民は忠義深い性質。Weiss Hexe「白い魔女」伝説はこの国発祥ぽいですね。
ヴェストリア中立国
スイス。立ち位置までスイス。
West=西です。オーストリア(Osterreich=東の国)の対義語みたいですね。中立国として侵攻もされず独立を保っているようです。エイルシュタットもブリタニアではなくヴェストリアに軍事協力を依頼すれば良かったのでは…。しかしそれをしていないからこその、ゲルマニア侵攻なのかもしれません。
1話はほぼここで展開されています。
ゲルマニア帝国
ドイツというより神聖ローマ帝国劣化版ですかね。エンペラーがいる皇帝国です。首都はノイエベルリン(新ベルリン)、ニューヨークだとかと同じタイプのネーミングです。
ナレーションによると1939年9月1日、東の隣国リボニアに侵攻開始、ブリタニア・テルミドール同盟諸国と開戦。1940年現在、勢力を増し南の隣国エイルシュタットへ侵攻を開始しました。
エイルシュタットへの侵攻は国益だとかより「白い魔女伝説」が理由っぽいですがどうなんでしょう。
ブリタニア王国
王はいるが議会制のようです。実際の英国と同じでしょうか。
王子はヘンリー、実際の英国だとその頃次期王とされていたのはエドワード8世、もしくはジョージ6世なので名前は適当ですかね。英国といえばヘンリーなのは何となくわかります。
テルミドールと同盟を結び、ゲルマニアと戦争中ですが戦況はあまり良くない様子です。まあ島国ですから、ゲルマニアと国境を接するエイルシュタットとでは温度差があるのも仕方ありません。
登場人物
イゼッタ
カプセルで空輸されてた魔女。幼い頃フィーネと交流があったようです。一個中隊を壊滅させたといいますが、その彼女をゲルマニアのメガネはどうやって捕まえたのでしょうか?
フィーネ
お姫様。男前ですね。国の存続の為なら我が身すら交渉の材料とする姿勢は好感が持てます。求婚したヘンリーは中々見る目あります。…外見の美しさしか見ていない気もしますが。
名前はドイツ系女性の名前ですが、同音のイタリア語で「終わり」を意味するのも何だか意味深ですね。
トビアス
フィーネの護衛その1。ベルクマンに撃たれて倒れました。一等客室のドアを開けて「失礼!」と声をかける様はどこぞのスパイみたいでかっこよかったのですが、残念です。
ヘルマン
フィーネの護衛その2。ゲルツにやられました。
ベルクマン
ゲルマニアの少佐。皇帝の命を受けて白い魔女を探しているようです。秘密を知られたからには自国の兵ですら殺させるなど皇帝の魔女ガチ勢っぷりが怖ろしいです。
リッケルト
ベルクマンの部下。スーツが体の大きさにあっていないように見えるのは気のせいでしょうか?
ゲルツ
フィーネを捕えたゲルマニア軍人。キャラ付けといい立ち位置といい、このまま死んでいるとは思えません。体の一部を機械化して味方になりそう。
レッドフォード
ブリタニアの外務大臣。個人的にはフィーネを気に入っているようですが、やはり外務大臣としては国益を優先して考えなければなりません。
感想
魔力?は一般人にも見える
幼少期を夢に見るフィーネ。後々の展開を見ても、緑のキラキラしたものは魔力のように思えます。一般の人にも認識できるんですね。魔法がどういった原理で使用されているのかも気になるところです。科学も発展しているとのことですからそこらへんの解明もするんでしょうか。
イゼッタ(魔女)の髪が赤いという古典的なところもすごくいいですね。
さりげない盾
列車の中、追い詰められたフィーネをかばうように手荷物を前にかかげるヘルマン。こういうさりげない描写からも「私は民の愛に生かされている」フィーネの言葉に説得力が出ます。
夜の女王
フィーネがレッドフォードと密談していた場面で流れていたのはモーツァルト「魔笛」の一場面です。ということはこの世界にもモーツァルトが存在したんですね。
さて「魔笛」は魔女とも見える「夜の女王」が最初正義から、一転して悪へと転じる、というか悪だったことが暴露されます。これがこのアニメにも影響してくるのか、それとも有名なオペラだから使っただけなのか。
以上、登場人物多すぎて途中投げ出しそうになりましたが感想終わりです。