終末のイゼッタ10話感想
繰り返し提示された「うまく行き過ぎて慢心した(しっぺ返しをくらった)」というセリフは、そのままこのアニメにおける世界のルールなのでしょう。
今回しっぺ返しをくらったのはフィーネ(エイルシュタット)、ベルクマンでした。反面、勢いづいているのがオットー(ゲルマニア)です。
白き魔女の真実も判明し、諸刃の剣である魔石が提示されて物語も終盤へ、な10話感想です。
終末のイゼッタ10話「魔女の鉄槌」感想
登場人物
イゼッタ
重傷。思うに胸が大きい子は露出するより白Tシャツみたいなものに覆われているほうが魅力的な場合もあるんじゃないでしょうか。
フィーネ
心がボロボロ。フィーネは白き魔女の話の結末を知っていたんですね。であればおとぎ話でなく史実であり魔女の実在もわかっていたことになります。だから初見でもイゼッタの力を疑わなかったのですね。
ジーク
国益のためならえんやこら。魔石が2つに分かれて保存されていたのは魔女の力を恐れた人の仕業でしょうか。保存場所を考えろといいたいところです。
ベルクマン
疎まれてしまいました。もともと忠誠心も薄そうな人なので、エイルシュタットに来て魔女研究でもすればいいんじゃないですかね。
ゾフィー
エイルシュタットが憎くてたまらん。王子のことは好きだ、でもエイルシュタットのことは好きになれない…とひっそり暮らしていればよかったのですが、命を賭してでも王子を助けたかったんですね。ゾフィーと妃のいがみ合いといいますか、今の世界は壮大な三角関係に巻き込まれているようなものです。
感想
イゼッタ救出作戦
近衛とハンス隊、ブリタニアのおかげでイゼッタは連れ去られずに済みました。終わってみれば敗走したとはいえフィーネもイゼッタも身柄を拘束されていません。最悪の結末は回避できました。
また、戦場で自らの帽を脱ぎイゼッタにかぶせてあげたハンスも立派です。
魔石と白き魔女
魔女側に伝わっていた話として、白き魔女は魔女一族に伝わっていた魔石をとり、人間に与した裏切り者でした。つまり人間の戦いに介入したということより、命を燃やす魔石を勝手に持ち出したほうが責められる原因のようです。もちろん、人智を越えた力である魔法で人間世界を混乱させたということも多分にあるのでしょうが。
一方、ジークの家に伝わっていた話は、白き魔女を妃と結託して異端審問にかけた記録でした。それを悔いていたということから、以降妃とミュラー家の関係はどうだったのかと気になるところですがジークの祖先です。うまく立ち回ったのでしょう。
そして旧城の地下、ジーク家に半分にされて残されていた魔石です。これは土地の魔力を吸い取り蓄積できるものでした。今や弱点が世界に公表され、戦えるかもわからない状況のイゼッタ、魔力を蓄積しどこでも戦え、しかも殺人に躊躇のないゾフィー。一発逆転を狙うならイゼッタも魔石を身につけるしかない…と思いますものの、ゾフィーも魔石の力でかなり消耗が激しい、ゲルマニアがその人格を持て余し気味という懸念材料があります。
おそらくは魔石の力を借りる展開に進んでいくのでしょうが、どうかフィーネが止めてくれないだろうかと思いつつ感想以上です。