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アニメ感想・考察ブログ

リトルウィッチアカデミア6話感想

6話にして一般社会側から見た魔法界が描かれました。これまではアッコ(一般側)から見た魔法界、もしくは内部での評価ばかりでした。ともすれば重たくなってしまう話もハンサムを出すことで緩和です。

また、アッコにも精神的成長が見られそうでこれからがますます楽しみな6話、感想です。

リトルウィッチアカデミア6話「ポラリスの泉」感想

舞台

ポラリスの泉

ポラリスは現在の北極星こぐま座の一部です。北斗七星はおおぐま座。なので門番がシロクマだったんですね。というより単純にポーラスター→ポーラベアでしょうか。

輝き(=才能とアッコは受け取ったようです)を秘めた魔女に星々の魔力を与えるのだとか。ポラリスは道標とされてきた星ですから、そんな泉にぴったりの名前ですね。

そしてシャイニィロッドの目玉みたいなものも北斗七星を模していたんですね。さっぱり気づきませんでした。

ナインオールドウィッチ

ジェニファー記念樹の時もちらりと名前が出てきました。たぶんディズニーを支えた9人「ナイン・オールドメン」が元ネタです。

登場人物

アッコ・カガリ

イケメン見て頬を染める乙女心はあるんですね。ちょっぴりショックです。最初の魔法使用がシャイニィロッドの圧倒的な力だったせいか、派手な魔法を使いたい思いが強かったアッコ。とにかく「シャリオになりたい!魔法が使えるようになりたい!」でしたが、シャリオの過去を垣間見たことでこつこつ努力するしかない現実に目を向けました。

ロッテ・ヤンソン

好きなもの以外には本当に淡泊です。イケメンにも興味は無しでした。結婚しよう。

スーシィ・マンババラン

今回はおとなしかったです。薬学系にしか興味はないのかと思っていましたが、他の魔法もそれなりに使えるんですね。

ダイアナ・キャベンディッシュ

今回少しだけ過去が明かされました。彼女もアッコと同じく魔法が大好きなんですね。考えてみれば好きじゃなきゃ12歳で古代ドラゴン語はマスターしませんね。

それが今のように素直になれなくなってしまったのは幼少期に一般人と触れたせいなのかどうなのか。どちらかといえばアッコと反対に、彼女は「なりたい」ものではなく「なるべき」ものになってしまったのでしょうかね。

アーシュラ先生

魔法を使う時だけ赤髪に戻るのか?前回のファフニールや今回の大臣が出て来て、ルーナノヴァの先生(大人)たちの情けなさが浮き彫りになってきました。そんな中で唯一アッコを助けに出、さらに事後処理も行ったのが無能と思われているアーシュラ先生とは皮肉なものです。

アルカス

シロクマ。かつてアーシュラ先生に救われたことがあるそうです。アルカスはギリシア神話に出てくる人物でゼウスの子どもです。母親がクマに変えられています。

アンドリュー

イケメン。初めてちゃんとした一般人が出てきました。父親は伯爵かつ大臣です。魔法嫌いのようですがその理由は特にないのでしょうか。ダイアナに関係あるのか?

本音と建て前をあくどいほど使い分ける父親の横で、アッコのまっすぐな姿勢を思い出していた彼は何を思っていたのでしょうか。

感想

魔法界の立ち位置

散々やばいやばいとささやかれてきた魔法界ですが、想像以上にやばかったです。社会全体から見れば完全にお荷物です。一般社会の中でも「魔法いらないよ派」と「魔法は伝統として残そうよ派」がいるとわかりました。

しかし魔法界で頼れる大人であるはずの先生たちがあの体たらくです。媚を売って生き残りをはかりつつどこか呑気にしているあの様子では魔法界ちょろいと思われても仕方ないのかもしれません。

また、一般人から魔法はアンドリューのように忌み嫌うか、友人フランクのように興味半分からかい半分で見られているようです。そういう視線に対しては純魔女家系の生徒たちよりアッコのほうが耐性あるのかもしれません。おそらく一般社会で育ったアッコは「魔女になりたい」と言う度そうした視線にさらされてきたのでしょうし。

シャリオの過去

アッコはシャリオが天才的な魔女だったのではなく、挫折を繰り返しながら努力を続けてきたことを初めて知りました。おそらくダイアナも同じでしょう。前話で魔法を使えなくなってもダイアナが変わりなく活躍できたのはその裏に努力があったからです。この2人が作中で屈指の精神的大人なのは興味深いところです。

おそらくリトルウィッチアカデミアの世界で天才は存在しないのでしょう。アッコがそのことに気づいた、というか、見ないようにしていたものを直視した話でした。夢はすばらしいけれど、それだけで生きていけるわけでもない。社会がその一番の障害になりそうです。