ダーリン・イン・ザ・フランキス9話感想
13部隊は以前に増して感情表現が豊かになってきましたね。
あまりに理性的すぎるゴロー回でした。
ダーリン・イン・ザ・フランキス9話「トライアングル・ボム」感想
世界観
パパからの贈り物
年に1度、コドモたちはパパから望んだものをプレゼントしてもらえます。誕生日のような。
プレゼントはぬいぐるみやボールや図鑑、本など様々です。こうして見た感じだとパパ側から何かしらの検閲というか、コドモに触れさせてはいけない情報はないのでしょうか。
登場人物
ヒロ(CODE:016)
貢物はじめました。ヒロは鳥図鑑をパパにおねだりしました。ミストルティンにいないであろうダチョウなんかを図鑑で見て胸をときめかせているのでしょうか。
しかし小さいころの彼は後から出てきておいしいところを持っていく嫌なやつですね。
ゼロツー(CODE:002)
鏡もらって喜んでいるのかわいい。現実を見つつ、その冷静さでヒロたちをサポートするなど、彼女も少しずつ13部隊に溶け込んでいるのが嬉しくなります。
イチゴ(CODE:015)
慌てているのがかわいい。彼女はヒロしか見ていないとゴローが感じていましたけれど、彼女は彼女でゴローのことも大切でずっと見ていたんですよね。
ゴロー(CODE:056)
さわやか~。ヒロとイチゴが割と脳筋というか、自分の感情まっしぐら、根性論で立ち上がれ派なのに対し、ゴローはどうしても先に思考がきてしまうようです。ずっと3人は各々相手のことを「家族みたいなもの」と言ってきましたが、家族となるとどうしても役割が出来てしまうのですよね。おそらく2人の間にいて、ゴローは調整役としての自分を確立していったのだと思います。
感想
鏡の贈り物
ヒロには知識が与えられていないとはいえ、鏡の贈り物はあまりいい意味を持ちません…。
日本でも結婚のお祝いに鏡を贈る=割れる=縁が割れるとの意味になり忌避されますし、西欧においては見ず知らずの人が使っていた鏡には負のエネルギーがたまっていると言われています。
それでなくても、鏡を見るたびにゼロツーはどうしたって自身の角を見ることになるでしょうし、自分は人と違うと意識せざるを得ないでしょう。
それでも、ゼロツーはヒロから何かをもらうことに価値を見出しているのが救いです。
理性的なゴロー
三角関係を描きながらも、今回どろどろにならなかったのは偏にゴローのおかげです。彼はイチゴのことを好きと思う感情を自覚し、理性的に対処します。イチゴはヒロしか見ていないから、自分が変に行動してヒロとの関係を悪化させたくないから、彼は自分の思いが叶うことなどないと予測を立てます。そしてその通り行動します。
しかしそれでも抑えられないのが恋というものです。それでもって人を盲目にしてしまうのも。ゴローはイチゴの目がヒロしか映していないと思っていましたが、彼女は恋とは別にパートナーとして、友人としてちゃんとゴローを見ていてくれました。しかも彼女はヒロからもらった髪飾りをなくしたと指摘されるまで気が付かないほど必死になってくれたわけです。ゴローにとっては非常に嬉しいことだったのでしょう。