ダーリン・イン・ザ・フランキス19話感想
人類に不死を与えたフランクス博士。それは人間を神へ押し上げることに他なりません。ギリシャ神話では人間は死に、その後腐敗することで肉を神へ捧げなければならないのですから。
禁忌を破ってしまったフランクス博士はプロメテウスのように罰せられてしまうのでしょうか。
それともフランケンシュタインのように自らの創造物によって倒される未来が待っているのか。
ダーリン・イン・ザ・フランキス19話「人ならざるモノ」感想
世界観
時代設定としては西暦2100年に届かないくらいでしょうか。意外と未来ではなかった。
今までに多くのコドモが死んでいったのかと思いきや、ナナハチとヒロたちの間にそう時代的な隔たりはなさそうです。
また、叫竜の姫は年を取らないことが判明しました。叫竜がX染色体を持っている謎は持ち越しですが、彼らは有性生殖で増えるんでしょうか。
登場人物
ヒロ(CODE:016)
ついにパパへ喧嘩を売りにいきました。それにしたってパパの言葉をどれだけ信じているのか。まさか次の戦いが終わったら自由になれると思っているのか?
ゼロツー(CODE:002)
なんだか元気がありません。心配です。
フランクス博士が採取した叫竜姫の髪の毛から作られたようです。9's全てが同じなら、彼女は唯一女性型であり最も叫竜姫に近い容姿をしています。博士が贔屓するのもやむなし。
ただ、それだけに叫竜の何かを感じ取ってしまっているのでしょうか。
フランクス博士
この世界にあって一番人間くさい人かもしれません。彼は叫竜姫に恋しちゃった~などと嘯いていますが、本当のところは愛する人が望んでいた、自分と彼女の子どもを生み出したかっただけなのではないでしょうか。それがどんどんと歪んでいって、ひたすら美しいものを生み出したい=理想の形が叫竜姫ということなのでしょう。
子どもは愛する人との結晶である、だなんて、ずいぶんロマンチックです。
感想
この世界ができるまで
冒頭、普通の大人が出て来たので少し驚きました。この世界の成り立ちをやらないかと思っていたので。
博士による不老不死の実現、文明の栄え、そして叫竜の登場。APEも最初は肉体を持っていたようです。
オトナたちは不老不死を得て思考を停止し、ただAPEのみが己の目的に向かってひた走る、というのが現状でしょうか。
そんな中でヒロたちは、ただ自分たちのための人生を生きたいという願いを持っています。純粋とも言える彼らの願いはかなうのでしょうか。