ダーリン・イン・ザ・フランキス13話
2人の世界。
幼い頃からヒロのことを知っているのは私なの!という幼馴染特権すら奪われてしまったイチゴはどうなるんです?
ダーリン・イン・ザ・フランキス13話「まものと王子様」感想
世界観
ゼロツー
彼女は人為的に生み出された個体のようです。そういう意味ではヒロたちと同じ存在なのでしょうか。その割にはボロを着せられたり、寒い部屋に閉じ込められたりと散々な目にあっています。肌の色が年を経て変わった理由は特に語られないのでしょうか。そして血の色も。
登場人物
ヒロ(CODE:016)
好奇心旺盛。感受性が強すぎる、と作中では表現されていました。すべてのことを疑問に思うのは哲学の始まりです。そして哲学はすべての学問の出発点です。彼はパラサイトよりも研究者のほうが向いていたかもしれませんね。
そしてヒロが誰よりパラサイトであろうと、1番強くあろうとしたのはゼロツーのためでした。記憶がないばかりにその動機は「パパたちのため」というつまらないものに置き換えられてしまっていたのですが。何度か、ヒロはパパのためではなく個人的理由から戦いたがっているように思える、と感想で書きました。ヒロが「パパのため」と言うたびに、動機と行動がかみ合っていないと感じていたのはこういうことだったのですね。という後付けをしてみます。
それにしてもオトナたちの大雑把な記憶消去のせいでミツルは心に傷を負うことに…。
ゼロツー(CODE:002)
すでにヒロから名前をもらっていた。名づけてもらったことがゼロツー人間化の第一歩だったかもしれません。
彼女があれほどキスにこだわるのも早く人間になりたいと思うのも、興味を持った人間を舐めるのも飴ちゃんを舐めるのもヒロが出発点でした。何という少女漫画。
感想
ヤドリギの下
ひざぺろぺろであろうがキスだと思ったらそれはキスです。ヤドリギは特に北欧で聖なる木として祀られているとは以前も書きました。キリスト教ではヤドリギの下でキスを拒めない=キスをすると結婚の約束をしたことになる、とされています。ちなみに「不死・再生」を表す植物でもあり、傷が再生するゼロツーそのもののようですね。
普通ならそれだけでハッピーエンドのシンボルですが、絵本の内容が内容だけに不吉な予感がします。ゼロツーは今回でヒロを殺したことにしてくれ。