Fairy Gone10話感想
日光で買った木刀でチャンバラごっこするあるある
Fairy Gone10話「災いの子」感想
あちらこちらで野心がめーらめら、戦争の火種もめーらめら。涙雨を降らしたドロテアと対照的でした。
さて、そんな風に動きの激しい外部とひたすら内へ内へ籠もっていったマーリヤちゃんの回でした。マーリヤちゃんの半生もだんだんピースがはまってきましたね。
整理すると
生まれてすぐ
・両親を亡くす
幼少期
・スーナの外れに住むユルゲンに育てられる(5話)
・ヴェロニカと仲良くなる
・スーナ(故郷)を焼かれる
・ユルゲンを亡くした後は戦争避難者と共に各地を転々とする?(10話)
・行き倒れているところをビクトルに拾われる(10話)
~16歳
・ビクトルが病気で亡くなり、ツバルへ
・マフィア「ビャクレー」で用心棒をする
・ヴェロニカのレイ・ドーン暗殺未遂を風の噂で知る→ヴェロニカ捜索へ
~物語開始まで
・ヴェロニカの噂を追ってグイ・カーリンに潜入(1話)
こんなところでしょうか。なかなかのおじ様キラーっぷりじゃないですか?マーリヤちゃん。あの物おじしない言動もビャクレーで身につけたのでしょうか。
ちなみに、養父ユルゲンは公式HPにとんでもない素性が書いてあるんですけど、ああいうのってネタバレにならないんでしょうか……。それとも今後物語に関わってくる要素ではないのだろうか。
さて、今までマーリヤちゃんは天涯孤独、もうヴェロニカ以外何もないんだ…と勝手に考えていましたが、ちゃんと帰れる場所がありました。びっくり。彼女は子どもだから周りが親切にしてくれた、と思っているようですが、これだけ可愛がってもらえているのは彼女自身の素質によるものが大きそうです。良い子ですもんね。
今回でマーリヤちゃんは安寧の地へ戻ることを止め、仲間を得て自らの道へちゃんと戻ってきました。これで「私のために犠牲になってくれ!」的に吹っ切れたらそれはそれで格好良いですが、きっとマーリヤちゃんはその優しさからこれからも傷つくのでしょう。それでもヴェロニカを取り戻すために、彼女は進みます。
しかし10話は、ちょっとあんまりマーリヤの心情がわかりませんでした。もちろん私は「災いの子」として罵られたことも、周りの人間が次々に死んでいく経験もしたことがないのでマーリヤの悲しみや辛さは理解できるはずもありません。でも、もう少しこちらに寄り添って心情描写をしてくれればよかったのにな…と思わずにいられません。特にフリーはマーリヤと気持ちを分かち合えるはずなのに、それをしなかったのは何かあるのでしょうか。傷をなめ合う仲間じゃねーんだぜ、ということか。
折角マーリヤとドロテア面々が絆を深めた回だというのにあまり実感が伝わってきませんでした。
とはいえ、戦争が始まり、決意を新たにマーリヤちゃん含むドロテアがどう立ち回っていくのか楽しみです。周りを死に追いやるマーリヤと自分だけ生き残るフリーのコンビも今後どうなっていくんでしょうね。