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アニメ感想・考察ブログ

Fairy Gone11話感想

口笛めっちゃ上手いおじさん

Fairy Gone11話「招かざる音楽隊」感想

舞台そでの笛吹きが招かざる音楽隊を連れてきた、という。そんなお話でした。

ついに反旗を翻したハイブランツ公、そしてアーケイム。彼らの狙いは統一ゼスキアから独立し、自由な妖精使用でもって栄えることのようです。

いくら一騎当千の戦士が1人いようと、戦争には勝てないんだなあ。ドロテア含むゼスキア側、後手後手のぐだぐだです。内通者もそこら中にいそう。

 

さて、テッドの事件から今回までがハイブランツ公の手のひらの上だったわけですが。なるべくしてなった、と言うこともできそうです。戦争の英雄を謀殺することでしか自らの立場を安定できなかった首相、独占しきれていない妖精技術。反逆者とわかっていながら事前対策を取れなかった局長。局長は省同士の睨み合いに巻き込まれた&ハイブランツ公が確定的な証拠をみせなかったから何も言えなかった部分もあるでしょう。

それにしたって統一ゼスキアぼろぼろです。その穴をハイブランツ公は見逃さず、的確に突いてきました。平和ボケしまくったゼスキア軍の反応は滑稽でもあり、哀れでもあり。そこは口笛おじさんことリスカーの言う通り「戦う資格のない」人間ばかりです。けれど本来、それで良かったんですよ。もう戦争は終わったんですから。

 

そこでドロテアはどうしていくのか、がいまいちわからないんですよね。彼らにとっての任務とは。ドロテアは中途半端な立ち位置にいます。軍隊ではない。ただ戦闘力は軍人並みかそれ以上にある。しかし軍とは別行動で情報も共有しないと。

リスカーは彼らにとって仲間の仇でもありますが……そうすると戦う理由がぐっと狭くなるんですよねえ。それでは大局を見ているっぽいハイブランツ公の良いようにされてしまいそうです。

とはいえ、初めて見る戦場をマーリヤちゃんがどう受け止めるのか。そっちの方が興味のあるところです。

 

そしてウルフランとレイ・ドーンの動きも気になりますね。レイ・ドーンにハイブランツ公謀反の情報を流したのはウルフランでしょう。ウルフランの狙いはハイブランツ公とは別のところにありそうです。戦争を引き摺り続ける人間は何を望むのか。

また、レイ・ドーンも彼は彼でよく分かりません。今回の情報はまさに「遅きに失した」もの。それがわざとなのかどうなのか。

首相を助けたハイブランツ公が謀反し、助けなかったレイ・ドーンが味方するといった単純な構造になってしまうのでしょうか。