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アニメ感想・考察ブログ

ダーリン・イン・ザ・フランキス24話感想

すごい王道、というか、収まるべきところに収まった感じですね。

ダーリン・イン・ザ・フランキス24話「わたしを離さないで」感想

世界観

ミストルティンの土、そして叫竜が自らのエネルギーを大地に還元したことで地球はかつての豊かさを取り戻しました。その上にイチゴたち新人類は新たな文明を築きます。

またコドモたちは老化スピードが旧人類より早く設定されていたようです。どこかで説明ありましたっけ…。ナナハチはコドモたちの司令官となるため、ある程度育った後で不老手術を受けさせられたのでしょう。そんなコドモたちの体を旧人類のように改造したのがイクノでした。フランクス博士によって不老不死技術が確立されていたので知識を吸収したイクノにも出来たのでしょうね。しかしイクノ自身は施術を拒んだのか、フランクスで無理をしたことがたたったのか、通常より早いスピードで老化しているようです。ここらへんいやらしいですよねえ。

登場人物

ヒロ

目の周りが青くなった。人間のまま叫竜化した反動なのか、限界を迎えてしましました。でも最期までゼロツーに寄り添えてうれしそうでしたね。

ゼロツー

愛を知る。でも言葉なんかに納めなくたって、ゼロツーとヒロの間には確かに愛がありました。

思いを言葉で定義するのに何がメリットかって、他の人にその概念を一部伝えられることです。ゼロツーたちを見て、そして愛の言葉を知ったミツルたちは間違いなく後世へ愛を伝えられるひとになったと思います。

感想

わたしを離さないで

このサブタイトルで、小説『わたしを離さないで』を連想するなという方が無理でしょう。考えてみれば人の手によって造られ、大人になれないまま死んでいくという環境が似通っているかもしれません。誰かと愛し合うと3年間猶予がもらえる(妊娠するとフランクスに乗れなくなる)とかね。

どれだけお互いに傷付けあっても、嫌になることがあっても、イチゴたちはそれぞれ一緒にいることを選びました。きっとヒロとゼロツーを見ていてそういうことを学んだのでしょう。その結果が最後の文明でした。そしてまた不老不死手術へ……とついついディストピア的なことを考えてしまいますが、あの桜を人類が残していこうと考えている限り大丈夫な気がします。

最後に、お互いを離さないということ=一緒に消えること、という結末しかなかったヒロたちも、また手を取り合うことができました。ここでのゼロツーはもう永遠の処女でも娼婦でもなく、いつか母へとなることができるのですね。

パパたちという神を捨て、人類は悩み、傷つけながらも自分たちの足で歩いて行くことを選んだ、そんな結末だったように思います。