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アニメ感想・考察ブログ

色づく世界の明日から1話感想

光陰矢の如しといいますか、まだスタァライトが見終わっていない内に次クールがはじまってしまいました。

そんなわけで孤独を抱えた高校生の話、感想です。

色づく世界の明日から1話「キミノイクベキトコロ」感想

世界観

2078年→2018年

作中でハッキリ60年前と明言されているので、主人公瞳美ちゃんが暮らしていたのは西暦2078年です。そこの夏祭り(7~8月?)から2018年4月に飛んでいますね。これはおばあちゃんが魔法調整を若干失敗してしまったからなのか、わざとなのか。

日本語は変わらず残っていますが、技術革新がハンパないです。完全キャッシュレスで現金の概念すら薄れつつあり、携帯は肩に乗っかる妖精さんのよう。どこかで技術革新が起こったとしか思えません。

魔法のある世界

魔法の存在は認知されているようです。また魔法使いも一般職業と同様の扱いとなっています。これは2078年も2018年も同じなので、60年の間に魔法が一般人の知るところになったのではなく元々当然のものとして受け入れられている、いわゆる「魔女の宅急便」的な世界観ということですね。

見た感じ、魔法は液体化して瓶に封じて使用するみたいです。笑顔になる魔法が100円なので簡単な魔法なら材料費も人件費もあまりかからないのでしょうね。

アズライト

魔法使い必須の宝石。日本では絵の具の材料としてのほうが有名かもしれませんが、パワーストーン的に予知の力を持つとされているそうです。

登場人物

月白瞳美

主人公。高校2年生とのことなので、2061年生まれですね。ひぇ。

魔法使いの家系に生まれながら魔法が使えない、と人物紹介にあるので、この世界の魔法使用は血筋に由来するようです。

親とは生き別れなのか死に別れなのか、祖母と2人きりの家族です。また色覚がうまく働かず全て白黒に見えています。そうした環境と魔法が使えないコンプレックスからか、心を閉ざし、親しい相手を作らないようにしています。クラスの子たちが良い人なのがまた、彼女の劣等感なりをビシビシ刺激していそうです。

話している時に目を逸らしてしまう、モノクロで世界を見ているなど、瞳によって彼女は心情を表しています。瞳美とはまた、皮肉な名前です。

月白琥珀

おばあちゃん。瞳美を60年前に送り込みます。瞳美ちゃんの事を真剣に案じているのがよくわかります。2078年では立派な魔法使いですが、高校生の時はそうでもなかった様子。ただ、まだ自分が留学中の時代に瞳美ちゃんを送り込んでしまったあたり、おっちょこちょい加減が残っていそうな雰囲気あります。

葵唯翔

高校3年生。瞳美ちゃんの1つ先輩ですね。瞳美ちゃんがタイムスリップしてきて最初にいた部屋の主です。母子家庭でバイトしながら写真美術部に所属している、という中々忙しそうな学生です。彼も彼で1人孤独を抱えていそうです。

感想

きれいな背景

1話だからとかそういうレベルじゃなく背景に気合の入ってることがよく伝わってきました。これは瞳美ちゃんが見ているモノクロの世界と、実際の美しい世界の対比を際立たせるためでしょう。映像作品ならではですね。実際、花火が嫌いとモノローグした瞳美ちゃんの場面で、徐々に白黒となっていく花火は怖ろしいものがありました。色のない世界だとただ爆音で空に浮かぶ何物かでしかないですね、アレ。

瞳美ちゃんは精神的ストレスからくる色覚異常だと思われます。もしかしたら本人が言うように魔法使いの言霊によって自分で自分にそういう魔法をかけてしまっているのかもしれません。