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アニメ感想・考察ブログ

サイコパス12話感想

リナちゃんわりと好みです。

PSYCHO-PASS12話「Devil's crossroad」感想

 


タイトルはアメリカの有名ブルース歌手ロバート・ジョンソンの逸話からですね。
あまりにギターがうまいので「十字路で悪魔に魂を売り渡した」という伝説があるそうです。
弥生ちゃんギター弾きたがっていたし、タイトルつけている人は博識ですね。
最初はリナちゃんと弥生ちゃんそれぞれ違う悪魔(槙島と公安?)と契約して、それぞれ違う道を行ったのかと考えていました。
調べたら十字路ってキリスト教の前からある神様信仰の場所だったんだとか。特にヘルメースですね。
それが後々悪魔と関わりがあるようになっていくという、キリスト教お得意の異教神貶めの巻です。
てっきりアポロンの眷族が蛇だったことからシビュラはアポロンの眷族?と思っていたんですが違ったようです。お恥ずかし。
ヘルメースの持っている杖がまんま公安局のマークじゃないですかー。
でもシビュラの神託アポロン神託なわけです。ちゃんぽんか。
なにはとまれ、十字路の神様、ヘルメースと契約した弥生ちゃんの話なわけです。
1回書いたデータが全部吹っ飛んだのでちょっと投げやりですよ。

昔の夢を見て目覚める弥生ちゃん。
音楽活動をしていたようです。
爪を割ってしまった弥生ちゃんに優しくマニキュアを差し出すリナちゃん。

更生施設では今日も一日がんばりましょうというアナウンス。
意外にも男声アナウンスなんですね。
女声のほうが耳触りいいと思うんですが。

そうして今日もせっせと色相改善に努める弥生ちゃんの元へ、宜野座さんがやってきます。
シビュラで執行官の適性が出たからどうか、と勧誘です。
前髪短いと誰だかわからん。
弥生ちゃんは社会復帰したいから誘いを断りました。

部屋に帰ってお届け物を受け取ります。
購入品か、お金ない人はどうするんだろう。
ところがギターの弦が手に入らず、弥生ちゃん興奮。
色相が濁ってしまいました。
ガスが発射され、弥生ちゃんダウン。医師もかけつけます。
このガスは害ではありません、て表示が部屋の中から見て鏡文字になっているのですが、本来患者に向けて発信すべきものでは。

後日、再び宜野座さんがコウガミさんを引き連れてやってきました。
今度は勧誘でなく、捜査の協力をしてほしいと。
途中で佐々山から通信があり、宜野座さんだけ先に帰ることにしました。
まだコウガミさんは監視官なんですね。
この後に標本事件だろうか。

宜野座さんと佐々山さんで弥生ちゃんトークです。
弥生ちゃんは公認の音楽家だったそうです。
芸術は訴えるものが大きく、色相が濁りやすいんじゃないかと宜野座さんの考察。
散々感想でも書いてきましたが、芸術をやっているのがいまのところ潜在犯ばかりだからなあ。
それで公認制ですか。色相が濁りづらい人を選ぶのかな。
弥生ちゃんは芸術的なところで色相が濁ったのか、それともリナちゃんと一緒にいたことでサイコハザードを起こしてしまったのか。
後の展開を見るに弥生ちゃんは純粋に音楽が好きっぽいので後者かと思っていたのですが、リナちゃんもリナちゃんで弥生ちゃん拘束の後ああいう行動に走ったのならわかりませんね。

場面はコウガミさんと弥生ちゃんへ。
刑事の嗅覚が必要なんだとコウガミさんは説得します。
が、弥生ちゃんは尖ってます。ロックンロールです。
そこにギターの弦をつきつけられ、弥生の心は揺れ動きます。

回想。
公認の音楽家だった弥生のバンドメンバーは非公認と距離を置いていたみたいです。
でも弥生ちゃんは音楽仲間なら公認だろうが非公認だろうが同じだと思っていたのか、リナちゃんと親しくしていたみたいですね。
人間としてみれば弥生ちゃんのほうが魅力的ですが、シビュラからすれば正しいのはメンバーなのでしょう。
リナちゃんからマニキュアをもらった弥生ちゃん。
蝶のマークでアナスイっぽい。
でも真面目に考えると蝶はキリスト教で言えば復活の象徴、ギリシアで言えば不死、魂の象徴ですね。
ギリシア神話のプシュケー(魂)は蝶の羽をもっていますし。
そういえばプシュケーは英語でサイキ、PSYCHOの語源です。

弥生は協力することにしたようです。
お久しぶりのマサオカさん。
カガリくんがいない。
てことはカガリが執行官になったのはこれより後?
佐々山の代わりだろうか。

弥生ちゃんの見事な推理に佐々山も舌を巻きます。
2手に分かれて潜入捜査。
なんでマサオカさんタンクトップなの。

弥生、宜野座、コウガミの3人は護送車の中で待機です。
人間は慣れる生き物だとコウガミ。
そこで更生施設から無事に出てきた人がほとんどいないという事実を聞かされます。
結局、今の弥生ちゃんも余程の惨殺死体じゃないと燃えないらしいので、これもある意味慣れてしまったんですね。
奪われるのが嫌なら奪うしかない。
コウガミさんが監視官になった理由も気になるところです。
そんなコウガミさんは弥生ちゃんにドミネーターを渡しました。

なんやかんやで現場で佐々山大暴れ。
おいおいとんだクソ野郎ですね。

騒ぎになったので護送車の3人も現場へ直行。
火災まで起きて現場はあわあわです。
なるほど、このために認可されていない建物を勝手に使っている設定だったんですね。
きちんとした建物なら防災法で消火器が設置されているはず。

コウガミは佐々山の元へ、弥生ちゃんは隠し通路を通ってリナを探しに行きました。
置いてけぼりの宜野座さん、相変わらずです。

佐々山は人質をとった犯人を煽って犯罪係数上げようとします。
なんというテクニック。
前回も朱に心得があれば槙島の犯罪係数上げられたんですかね。無理か。
コウガミさんが佐々山を信頼しているのがよく理解できません。
今回だけ見るにただのヤバい人だ。

弥生ちゃんはリナちゃんと決別します。
リナちゃんはなんとレジスタンスだったのでした。
ふーむ、アートと犯罪に深い関係があるとして、王陵事件の時に槙島が犯罪者をアーティストと呼んだのはなんとも言いえて妙だったんですね。
なにより民主主義だったことに驚きですよ。
シビュラと相性悪そう。

純粋に音楽を楽しみたかった弥生ちゃんはリナにドミネーターを向けました。
ためらいながらも、引き金をひきます。
ところがドミネーターはロックされていました。
コウガミにいっぱい食わされた格好ですね。
「奪う側に来たければ執行官になるしかない」とのことでしょうか。

弥生はコウガミのメッセージを受け取りました。
執行官になる、と。
事件を利用して勧誘までするとは、コウガミさん出来る男です。
ぎ、宜野座さん…。

そして弥生ちゃんはマニキュアと弦を置いて、執行官の道を歩きはじめました。
なるほど、魂とも言える音楽活動と引き換えに、奪う自由を得たわけですか。
まさに悪魔と魂の取引。

それにしてもED気持ち悪すぎる。