91Days3話感想
ローレスという街の中でアンジェロがどう過ごしていくのかと思ったら
3話にして街を飛び出してしまいました。
ネロの態度も思わせぶりなところがあり、これから先どう展開していくのかさっぱり予想がつかないですが3話感想です。
91Days3話「足音の行先」感想
登場人物
アヴィリオ・ブルーノ(アンジェロ・ラクーザ)
…にらみつけるのが得意。今回後半はご機嫌。
ネロ・ヴァネッティ
…ローレスから逃亡。アンジェロに思うところがありそうですが、連れていったのは監視するためなのでしょうか。
コルテオ
…最近アンジェロの使いっぱしりが板についてきた。ローレスに残る。
ファンゴ
…恨みセール中。そのうちボスに切り捨てられそう。
フラテ・ヴァネッティ
…ネロを逃がす。情はあるようです。それか兄のいない間にファミリーの実権を握ろうとしているのか。ロナルドに唆されているのかも。
ロナルド
…葉巻を途中で棄てちゃうボーイ。パパ・ヴァネッティの言葉を信じるなら、葉巻を途中で棄てる=時間を棄てる=生き急いでいる?ように感じられます。
バルベロ
…ローレスに残る。酒のことを一手に担っているから、とフラテは言いましたがネロを孤立させる作戦にも見えます。
ヴィンセント・ヴァネッティ
ドン・オルコ
…暴虐のドン。この後に出てくる、ファミリーの命を軽んじないヴィンセントと対照的です。
スクーザ
…連邦取締官。ここまで金にがめついとギャンブルか薬でもやってんの?と思えてきます。チェロットは無事か。
感想
ココアからコーヒーへ
7年前、家族を殺された恐怖か怒りからか震えるアンジェロにコルテオが作ってあげたのはココアでした。それが今回はコーヒーに。
単純な印象から言えば子供っぽい飲み物から大人の飲み物に変化したとみえます。
復讐の一歩を遂げたアンジェロへ、コルテオからお祝い…とまで考えてしまうとまるでコルテオが黒幕のようにも思えてくるので見なかったことにします。
どうでもいいですがココアとコーヒーを混ぜるとおいしい。
今回の時系列
チェロットの証言により、2話で空白だった時間帯が埋められました。描写が前後したので時系列にまとめると
- セルペンテがファンゴのところへ駆けつける。チェロットはセルペンテの車の中
- ヴァンノがセルペンテを車に乗せ、発車。チェロットはタクシーで追いかける
- ヴァンノ発砲。アンジェロ発砲。チェロットは墓の入り口で発砲音を聞く
- アンジェロ退場。チェロット、ヴァンノとセルペンテの遺体発見
- チェロットがセルペンテの遺体をスクーザに売り、金を手に入れる
- 夜明け後、チェロットのバーにコルテオとアンジェロがやってくる
このようになりますね。しかしチェロットの言っていることが本当のことだという確信もありませんので、たとえば3.が嘘。チェロットはアンジェロがヴァンノを殺すところと、その発言を聞いていた…ということも十分あり得ます。
となると今後一番厄介になってくるかもしれません。
アンジェロの目つきとネロ
今回、アンジェロの目を見てネロが何か思うようなそぶりをする描写が何回かありました。目の奥にある復讐心に気がついたのか、アンジェロに7年前の面影を見たのか。
それを言葉にしないあたり、ネロとヴァンノは性格が似ているようでも考え方が大分違うのかという感じがします。
ローレスに残ったもの
さて、ネロとアンジェロは街を出ました。復讐のために街へ帰ってきたアンジェロが、復讐相手と共に街の外へ出る。不思議なものです。
一方ローレスにはフラテやバルベロ、コルテオやチェロットが残りました。電話がある時代なのでアンジェロがコルテオをスパイのように使い、ローレスの情報を手に入れるのかしらん…と思いましたが、コルテオに電話を買うお金はなさそうです。
ヴァネッティのほうはといえば、今回の件でオルコとの関係悪化、ロナルドの台頭など様々な爆弾を抱えていそうです。
この爆弾たちも3か月後に向かって収束していくのでしょうか。
虹の意味
ヴァンノの葬式を見届けて街を去っていくネロとアンジェロの行先には虹がありました。ヴァンノが敬虔なクリスチャンなことをふまえて考えると、虹は「約束のしるし」です。ノアの箱舟を経て、もう洪水で人間を滅ぼすことはないよという神様からのメッセージになります。雨が降っても洪水にならず、あがった後に約束守ったよと。
この約束はネロからすれば「ヴァンノの仇をとる」、アンジェロからすれば「復讐を果たす(ネロを殺す)」なのかもしれません。ヴァンノを喪った悲しみにくれるネロを見て、アンジェロは果たして何を思ったでしょうか。
アンジェロの認識
アンジェロの視点で見ると、ヴァンノを殺して復讐を3分の1果たし、ネロの疑いも切り抜け、おまけに復讐相手と2人きりとなった今回のシチュエーション。どう見ても復讐が順調に進んでいるように感じられ、思わずタバコを吸いながら笑いたくなるのもわかります。
ただ客観的に見ているこちらからすれば、ネロが何か考えているようですし、他ファミリーやヴァネッティ内の不穏な空気も相まってアンジェロの復讐が順風満帆とは思えません。このアンジェロの認識の甘さは、やはり愛されて育ったお坊ちゃん故なのでしょうか。しかし冗談かもしれませんがコルテオを疑うやさぐれ具合も7年間で身に着けたようです。ここらへんが今後どのように響いていくか、私気になります。
運転できる(免許を持ってるとは言っていない)
アンジェロは運転できるか?と聞かれて即答していましたが、免許などは持っていないかもしれません。あまり詳しくは調べていないのですが、当時アメリカで運転免許を義務付けている州はあまりなく、誰でも運転できるよ状態だった可能性も。国は違いますがオランダでは車を買うと運転免許証がついてくるよキャンペーンをやっていたくらいですし。