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アニメ感想・考察ブログ

プリンセス・プリンシパル9話感想

ほのぼの?ちせちゃん回。

この子めちゃんこ良い子ですね。白鳩はみんな良い子揃いですが。

Princess Principal9話「case11 Pell-mell Duel」感想

世界観

クイーンズ・メイフェア校

そういや男女共学でした。この時代の男女共学って珍しい気がします。

貴族が生徒構成の中心のようですが、その弊害かアンジェの(カバーのような)植民地出身者、ちせのような外国人には差別してもよしとする風潮があります。

時系列

case1(2話) チェンジリング任務・プリンセスが仲間に

case2(3話) 紙幣の原盤取り戻す任務・ベアトが心を許す

case7(5話) ちせ加入・堀河公と知り合う

case9(4話) ケイバーライト試作品奪取・チーム名決定

case11(9話) ちせ決闘事件・リリに盗聴器しかける

case13(1話) エリック亡命任務

case16(7話) 毒ガスジャック事件解決任務

case18(6話) 暗号表入手任務・ドロシーの父死亡

case20(8話) オライリー卿亡命任務

任務

ノルマンディー公と通じているリリに盗聴器を仕掛ける

(ちせの決闘を利用)

登場人物

アンジェ

変な黒蜥蜴星人。ちせちゃんにはもはや「この女」呼ばわりされています。植民地出身だが成績優秀でクイーンズ・メイフェア校に…というカバー中なので今回はなんだか訛っていました。ちせちゃんとアンジェの組み合わせは生徒たちから見たら「鼻つまみ者」同士としてさぞ滑稽に映ったのでしょう。

ベアトリス

ベアトはかわいいなあ。学校では同学年ということもあり、ちせちゃんとよく行動しているのですね。

ちせ

お姉ちゃんがいる。とことんスパイには向いていないあたり、やはりちせちゃんはninjaよりsamuraiですね。アンジェたちの中には、いわば潜入捜査として入っている微妙な立ち位置ですが、任務の時には率先して役に立ちたいと考えるなど真面目な子です。血気盛んなだけかもしれませんが。

ドロシー

20歳って若い部類だと思うのです…しかし女子高生は最強ですから、3歳差でも年増に見えてしまうものなのか。

プリンセス

笑顔が素敵。彼女が言う「○○様!」って非常にいいですねぇ!リリに言い返したあたり、やはり彼女は頭が良いです。

感想

Pell-mell Duel

Pell-mellは「混乱した」とか「はちゃめちゃ」、Duelはご存知「決闘」です。「めちゃくちゃな決闘」です。ちせちゃんの異文化への無知っぷりを表しているとも、決闘相手の「フェア」ぶりを表しているともみえます。

ちせちゃんは手袋とカブを間違えていましたけど何がどうなって間違えたのでしょうね。単語が似ているわけでもないですし。

個人として扱われたちせが、主観を持つまでのお話

堀河公の部下として、ちせはチェンジリング作戦がうまくいくかどうかの見極めを任されています。未だ小国である日本が、今後覇権を握るであろう国とより親密になろうとするのは当然のことであり、重要です。ちせがそれほどの任務を任せてもらえるのは信頼の証ですね。白鳩に混ざって違和感のない年頃がちせしかいなかったのかもしれませんが。

しかしちせは途中までそれを見極められずにいました。世界の中で日本や、日本人である自分がいかに未知のものとして思われ、扱われているのかを知り、焦っていたようにも思えました。

その中でアンジェたちはちせを東洋人でも日本人でもなく個人として扱ってくれました。それが間違った日本文化を経由していたとしても、ちせにとっては嬉しいことだったのでしょう。であるからこそ、「何としても日本の利になる見極めを」と気負っていたのが、「(ちせ個人として)チェンジリングの成功を祈る」と堀河公に告げることができたのではないでしょうか。

堀河公にとっても、信頼している(だろう)ちせが勝利を願うほどのチーム、という情報は得られたわけですから万事OKです。