YKTM

アニメ感想・考察ブログ

URAHARA7話感想

創作をしたことがある人なら、一度は思い悩む「自分の個性」。

主にまりちゃんが飲み込まれてしまいました。

りとちゃんは3人をスクーパーズ化から救うことができるのでしょうか。

URAHARA7話「サクラモチブルー」感想

世界観

スクーパーズ化

アマツマラを使用してスクーパーズをお菓子に変化させ、それを口にすると体がスクーパーズ化していくようです。

となるとアマツマラはスクーパーズに対抗する唯一の手段ではなく、スクーパーズ化させるための道具であり、今まで襲ってきていたスクーパーズは自らお菓子になるための犠牲だったことになります。

単純に襲ってくるスクーパーズがアマツマラ使用の必要性を感じさせるためのもの。

みさちゃんとエビフリャーがバトルのガイド役と、なかなか頭を使った作戦です。

そしてスクーパーズは文化を奪うだけで飽き足らず、創作できるスクーパーズが欲しいという欲求まで出てきているようです。これは進歩ですね。

登場人物

須藤りと

桜餅は届けられませんでした。このケンカ回で初めて気が付きましたが、仲良し3人でも創作に対するこれまでの経緯は全く違うのですね。りとちゃんは自分が楽しいから、自分で楽しみたいから創作をしてきた面が強くあります。前回の承認欲求の芽生えは、逆に言えばそれまで承認欲求なしで創作してきたということですし、「周りに笑顔になってほしい」創作が出来ないと苦しんでいたのもそうですね。

りとちゃんなりにそれで苦しみはあったのですが、まりちゃんはそれすらうらやましかったのでしょう。

白子まり

スクーパーズになってしまいそう。まりちゃんは割と周りから褒められて育ったようです。ことこちゃんからの「憧れの真似をしている」という言葉は彼女自身もどこかで感じていたことだったのでしょう。怒ってかたくなになってしまいました。まりちゃんから見て、自分だけの力で創作しているりとちゃんは憧れでもあり嫉妬の対象でもあったのですね。

結果、自分を褒めてくれる世界を求めてスクーパーズ化へ踏み出してしまいました。

綿袖ことこ

まりちゃんにくっついていくことを決めてしまいました。ことこちゃんは自分が独創的すぎるからこそ、認めてもらえることを大事に思っていました。創作が個性的でないという悩みはことこちゃんにとって無縁のはずです。しかし個性が強すぎると時にそれは排斥の対象となってしまいます。個性がなくてもいけないし、強すぎてもいけない。難儀なものです。

丸野みさ

スクーパーズでした。スクーパーズになれば自分の好きな顔になれるんですな!と言っていたということはみさちゃんも本体はあのUFOみたいな感じなのかしらん。それとも自分の好きな顔になれるのは創造性をもったスクーパーズだけなのでしょうか。

みさちゃん自身は悪気がなさそうなのがなんとも言えません。

エビフリャー

今回は躍動していました。みさちゃんと同じくスクーパーズ化することに何の罪悪も感じていない様子です。人間ではないので感情の機微がわからないのでしょうね。

感想

仲良し3人の崩壊

さゆみんが言っていたように今回の桜餅はPARKの3人の比喩です。持ち味がバラバラな3人だからこそ認め合い、仲良くやってくることができました。

しかしそれは自分にないものをうらやましく思うものでもあり、行き過ぎれば今回みたいな嫉妬になって出てきてしまいます。

なんとか仲を修復しようとしたりとちゃん、まりちゃんに嫌われないために一緒にスクーパーズ化することを選んでしまったことこちゃん、孤独に耐えられなかったまりちゃん3人はこのままバラバラになってしまうのでしょうか。