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アニメ感想・考察ブログ

絶園のテンペスト1話感想

テンペスト言うくらいだからシェイクスピア要素あんのかなと思ってたら予想以上でした。

絶園のテンペスト1話「魔法使いは、樽の中」感想

 

 

吉野くん登校中。

読んでいるのは『ハムレット』ですか。
Remember me! と Remember thee! のやり取りが好きです。
そこに幼なじみの真広が妹を伴ってやってきました。
金髪に赤眼って、そのうち人間やめそうな風貌です。
妹はツンとしてました。
意味ありげな目配せがミステリアスでたまりません。

場面変わって孤島。
樽の中から美少女が出てきました。
謀ったな、と言っているところからこの人が『テンペスト』でいうプロスぺローのようです。
容姿的にはミランダですが。
しかも騙したのはやっぱり身内だったようです。
この島では魔法が使えないと愚痴る魔法使い。
アリエルとキャリバンはいないのか。
この葉風だったら明るく楽しく無人島生活しそうです。

場面戻って吉野くん。
現代社会のように見えますが、国防軍がいたりと、少し違う世界のようです。
冒頭より少し時間が経っています。
真広は行方不明に。
吉野は真広いなけりゃただの人と言われてます。
でも彼女が「いるよ」と。
不良に絡まれて「5人か…」って言うくらいだから強いのかと思ったらあっけなくやられてしまいました。
なんだか吉野は鬱々としているというのか、薄情というのか、薄っぺらいというのか。
掴みどころのない性格ですねえ。
演劇で言うと道化役みたいな感じでしょうか。

帰り道、吉野はお墓参りに行きました。
真広の家のお墓大きいですね。
地主なのでしょうか。
そこに28歳女性がやってきて、銃をつきつけてきました。
どうやら真広を探している様子です。
傘で対応する吉野のアクションがけっこうかっこいいです。
でも傘と銃じゃ違いが大きすぎました。
追いつめられているところに真広登場。
ここからのアクションがかっこいいですね!
まさかこんなにアクションあるアニメと思ってませんでした。

山本さんを片づけて、真広と吉野が町へ行くと、呪いかなにかが蔓延してました。
真広は魔法使いと取引し力を身につけ、妹を殺した犯人に復讐するとのこと。
取引した魔法使い葉風は、世界の滅亡を防ぐとのこと。
絶園で、果実って言われるとどうにもエデンとリンゴにしか思えません。
魚おいしそうです。

「世界は狂ってしまった」と吉野。
なんと吉野の彼女は真広の妹でした。
そう思うとさっきの「彼女いるよ」のシーンがまた違ってみえてきます。
殺されているシーンは悲劇のワンシーンのようで素敵です。

最後は魔法使いが魔法を放棄したりするんでしょうか。
テンペスト』が入れ子式っていう説から「この世は舞台」のセリフも使ってくれないでしょうか。
吉野もやたらと「世界の関節」やら「リアリティ」やらにこだわっているくせに、現実感がありません。
なんだか「お膳立てされた世界」っていうのを強く感じました。